スローガンとは?K-POP現場の定番グッズの掲げ方・作り方【推し活用語辞典】
K-POPのライブで、客席が一斉に細長い紙を掲げるのを見た。応援グッズとしてのスローガンの意味やうちわとの違い、作り方と会場で使うときのルールを紹介します。

スローガンの意味
スローガンとは、推しの写真・名前・メッセージなどを印刷した横長の応援グッズです。主にK-POPの公演やファンイベントで、両手で端を持って広げ、掲げて使います。
素材は紙と布に大きく分かれます。紙はスローガンイベントで配られる厚紙タイプが多く、布はサテンやスエードなど軽い生地をたたんで持ち歩けるのが利点です。両面印刷で表に写真、裏にメッセージを入れる作りもよく見られます。
| サイズの目安 | 主な用途 |
|---|---|
| 横40cm前後 | サイン会・映像通話イベントなど近距離 |
| 横60cm前後 | 最も一般的。ホール規模で視認性と携帯性のバランスが良い |
| 横80cm以上 | ドーム・スタジアムなど遠距離の会場 |
このサイズ帯は制作サービス各社の案内でもおおむね共通です(KPOPマガジン)。統一規格はないため、最後は自分の腕の幅で無理なく広げられるかが基準になります。
語源と呼び名
韓国語では「슬로건(スルロゴン)」と表記し、英語の slogan をそのまま読んだ外来語です。もとの英単語には「標語」の意味しかなく、掲げる布や紙そのものを指す使い方は韓国のファン文化で定着したものです。日本のファンもその呼び方を引き継いでいます。
公式が販売・配布するものと、ファンが作る非公式のものがあり、後者は制作をまとめる担当者が発注して他のファンへ頒布する形が知られています。
応援うちわとの呼び分け
日本の応援うちわとスローガンは、掲げて意思を伝える点は同じでも育った土壌が違います。うちわは持ち手のある団扇型で、公式が推奨サイズや装飾の規定を細かく示す文化が根づいています。スローガンは布や紙の面そのもので、規定が整理されていない代わりに、会場ごとの案内に従う運用が中心です。
複数人で文字をつなげる連結うちわや応援ボードとも役割は重なりますが、スローガンは「一枚で完結し、たたんで持ち帰れる」点で選ばれています。
使用例
- 「今回のスローガン、布バージョンにした」
- 「スロが届いたので当日まで大事に保管する」
- 「合図があるまで隠し持っててって書いてある」
- 「規制が強めの会場だからスロは無しかも」
- 「スロ被りの人と目が合って笑った」
作り方の手順
- 使う場所から決める — 会場の規模でサイズが決まります。近距離用と遠距離用を兼ねると、どちらでも中途半端になりがちです
- 素材を選ぶ — 一度きりなら紙、繰り返し使うなら布。折りジワの目立ちにくい生地だと持ち運びが楽です
- デザインを作る — 文字は太く短く。写真を大きくするより、名前が遠くから読めるほうが伝わります
- 素材の権利を確認する — 公式写真やロゴの無断使用は避け、使用が認められた画像か自分で用意した素材を使います(ビジプリ)
- 入稿して待つ — 到着まで日数がかかります。公演日から逆算して余裕を持って発注します
会場で守ること
- 持ち込み可否を先に調べる — 自作グッズの掲示を制限する公演があります。チケットの案内や公式ガイドラインが最優先です
- 肩幅を超えて広げない — 隣の人の視界に入ります。大きいものほど掲げる場所を選びます
- 頭上に高く上げない — 後方の席から見れば、掲げた一枚は壁になります
- 終演後は必ず持ち帰る — 配布物を座席に残す行為が続き、次の公演で配布そのものが取りやめになった例が語られています
スローガンイベントという企画
ファンが企画し、入場時にスローガンを配り、映像の合図に合わせて全員で一斉に掲げる——という演出をスローガンイベントと呼びます。運営や事務所が企画を公認し、募集や申請の形で受け付けるケースもあります。
参加する側の要点は三つです。当日まで内容を口外しないこと(サプライズとして成立させるため、SNSへの事前投稿が禁じられることがあります)、配布場所と時間を先に確認すること、掲げる合図を見逃さないこと。企画者は運営ではなく個人なので、無理な要求や催促をしないことも含まれます。
なおチケット不正転売禁止法が規制するのは興行チケットの高額転売で、スローガンなどのグッズは対象ではありません。ただしフリマアプリ側の規約は厳しくなっており、配布物の売買が規約違反になる場合はあります。
推し活未来研究所メモ:ファンが演出を「納品」している
スローガンイベントの構造をよく見ると、運営はほとんど支出していません。デザイン、印刷、配布、当日の誘導——ここまでをファンが担い、完成した演出だけがステージに届きます。ファンが制作費と労力を負担して公演の演出を納品していると言い換えてもいい形です。それでも成立するのは、届けたい相手が確実にそこにいて、反応が返ってくるからです。
企業側から見れば、追加コストなしに一体感の見せ場を作れる仕組みですが、無条件に歓迎できるものでもありません。素材の権利、集金の透明性、配布時の混乱、参加できなかった人の疎外感。企画者は個人であり、トラブルが起きたときに矢面へ立つのもその個人です。運営が公認という形で関与する例があるのは、演出を管理したいというより、この負荷を引き受ける必要が出てきたからだと見るほうが自然です。
制作面では参入障壁の低さも効いています。布と印刷だけで作れるため小ロット印刷サービスが個人向けに成立し、公式物販を通らないファン内の経済圏が回っています。運営の収益には直結しない領域ですが、そこで生まれた熱量が公演の景色を作っている——この非対称をどう扱うかは、グッズ戦略の外側にある論点です。
関連語
よくある質問
スローガンとは何ですか?
推しの写真や名前、メッセージを入れた横長の応援グッズです。K-POPの公演やファンイベントで、両手で広げて掲げる使い方が定番になっています。
スローガンのサイズはどれくらいですか?
布製では横60cm前後が最も一般的です。サイン会など近距離なら40cm前後、ドームやスタジアムでは80cm以上と、会場の大きさで選び分けます。
スローガンは自分で作れますか?
作れます。デザインを用意して印刷業者に入稿するのが一般的です。ただし公式写真やロゴを無断で使うと著作権や肖像権の侵害になるため、素材の出どころを必ず確認します。
スローガンイベントとは何ですか?
ファンが企画し、来場者にスローガンを配って合図とともに一斉に掲げる演出です。当日まで内容を伏せることが多く、SNSでの事前公開が禁じられる場合があります。
どの会場でもスローガンを持ち込めますか?
いいえ。自作グッズの持ち込みや掲示を制限している会場・公演があります。チケットの案内や公式のガイドラインを事前に確認してください。
