全通とは?意味・費用のリアル・全通しない選択【推し活用語辞典】
全公演のチケットを並べた写真は壮観です。でもその裏には、綿密な資金計画と体力管理がある——全通は、推し活の長距離走です。

全通(ぜんつう)の意味
全通とは、ツアーやイベントの全公演・全日程に参加(=通う)こと。「全部通う」の略です。
派生語も豊富です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 半通 | 約半分の公演に参加 |
| 〇〇公演のみ | 地元公演だけ、千秋楽だけなどの選択参加 |
| 全落ち | 全公演の抽選に外れること(全通の対義的悲劇) |
| 全通勢 | 全通しているファン層 |
界隈による言い換えもあります。舞台・2.5次元界隈では「全ステ」(全ステージ)、アイドルの特典会文化圏では「全部の回に入る」など、同じ行動に別の名前がついています。
使用例
- 「今回のツアー、遠征込みで全通します。貯金は覚悟の上」
- 「全通は無理だから、地元と千秋楽の2本に絞った」
- 「日替わり曲があるから全通勢がうらやましい」
- SNS投稿例: 「全通完走しました!全会場で違う景色を見られて幸せでした」
全通の費用感(ざっくり計算)
例えば全国5都市10公演のツアーなら:
- チケット: 約1万円 × 10公演 = 10万円
- 遠征4都市: 交通費+宿泊で1回2〜5万円 × 4回 = 8〜20万円
- 合計: 20〜30万円規模+グッズ・飲食
これを可能にするのが、ツアー発表前からの推し活貯金と、有給・シフトの完璧な管理。全通勢は、実は優秀なプロジェクトマネージャーです。
全通計画の立て方(実践編)
- 日程発表と同時に全体表を作る — 公演日・会場・当落発表日・交通・宿を一覧化。ここが全通の設計図になります
- チケットの確保ルートを整理する — ファンクラブ先行・一般発売・公式リセールなど、公式ルートの選択肢を把握しておく(非公式の高額転売には手を出さないのが鉄則です)
- 体力と仕事の回復日を組み込む — 連戦の間に休む日を先に確保。全通の失敗要因は資金より体調のことが多いと言われます
- 「行けない公演が出たら」の撤退ラインを決めておく — 全落ちや仕事の都合は起こり得ます。完走だけが成功ではないと最初に決めておくと、心が軽くなります
よくある誤解
- 全通勢=お金持ちとは限らない — 長期の積立と節約遠征で実現している人が大半です
- 全通は「回数の自慢」ではない — 日替わり要素を全部見たい、推しの成長を全公演で見届けたいなど、動機は体験そのものにあります
「全通=愛の証明」ではない
大切なことなので明確に。全通は楽しみ方のひとつであって、愛の単位ではありません。
推し活未来研究所メモ
全通文化の背景には「公演ごとに違う体験」の設計があります。日替わり曲、ご当地MC、進化する演出——同じものの繰り返しなら、人は全通しません。これはリピート施策の本質で、飲食店の日替わりメニューからイベントの回替わり特典まで、あらゆる「また来たくなる」設計に通じる原理です。
一方で、運営側には全通を前提にしない設計も同じくらい重要です。全公演に来ないと物語が完結しない構成は、来られないファンの疎外感を生みます。健全なのは「1公演でも満足、全部見たらもっと深い」という重層設計。全通勢の熱量に応えつつ、選択参加のファンも取り残さないバランス感覚が、ファンダム全体の寿命を延ばします。
関連語
よくある質問
全通とはどういう意味ですか?
ツアーやイベントの全公演・全日程に参加(通う)ことです。「全部通う」の略で、ライブツアーの全会場を回る、舞台の全公演に入るといった使い方をします。
全通にはいくらぐらいかかりますか?
公演数と開催地によりますが、地方公演を含むツアーではチケット代に加えて交通費・宿泊費がかさみ、数十万円規模になることも珍しくありません。
全通と全ステの違いは何ですか?
意味はほぼ同じで、界隈による言葉の違いです。ライブツアーでは「全通」、舞台・2.5次元界隈では「全ステ(全ステージ)」が使われる傾向があります。
全通しないとファンとして半端ですか?
まったくそんなことはありません。全通は楽しみ方のひとつで、1公演を全力で楽しむ人も、配信で応援する人も対等です。義務感になってきたら休むサインです。
