推し活×ニュース

クレディセゾン​「推し活課」​新設・​100億円投資/​「推しが​いる​人」​4割突破​【週刊推し活ニュース 2026年8月7日号】

2026年7月30日〜8月6日の1週間から、企業の推し活マーケティング・ファンビジネスの注目ニュースをお届けします。

📝 全ニュースの完全版は、noteの「週刊推し活ニュース 2026年8月7日号」で公開しています。本記事はそのハイライト版です。

今週のハイライト

今週最大のニュースは、クレディセゾンが全社横断の「推し活課」を新設したこと。100のIPとの共創、新規会員100万人、投資額100億円以上という本気の数字が並びました。

折しもビデオリサーチの調査で「推しがいる人」が人口の4割を超えたことが判明。一方、KAI-YOUの大規模調査では「ランダム商法は売る側も8割が嫌い」という業界の本音も明らかになりました(ランダムグッズの構造的な課題については用語辞典でも解説しています)。

推し活はもう一部のファンの文化ではなく、あらゆる企業が向き合う市場になった——それを数字で確認する1週間でした。

外食も交通もアパレルも、IPコラボを主戦場にした

タリーズ×TXT — 外食の「異業種コラボ」加速

タリーズコーヒーが韓国のTOMORROW X TOGETHER(TXT)とのコラボを全国展開。商品開発担当者が半年以上ライブ会場やコラボカフェに通ってファン理解を深めたという制作背景が印象的です(東洋経済の記事)。

研究所メモ: 担当者自らファンダムに入り込む「解像度の高さ」が成否を分ける、はコラボ設計の鉄則です。ファンは「わかっていない企画」を一瞬で見抜きます。

カラフルピーチ×JR3社 — 移動が推し活体験になる

ゲーム実況グループ「カラフルピーチ」(YouTube登録者244万人)が、JR東海・東日本・西日本の3社とタイアップ。貸切車両、スタンプラリー、ボイスドラマまで展開します(PR TIMES、UUUM、MANTANWEB)。

研究所メモ: デジタル発のファンダムが交通インフラ級の集客装置として認められた事例。「移動そのものを推し活体験にする」発想は観光・交通業界の新定番になりそうです。

トヨタ×スシロー — 自社製品の「推し化」

トヨタGAZOO Racingとスシローが初コラボ。GR車4種の限定ミニカー付きメニューを14万台限定で展開中です(Car Watch)。

研究所メモ: エンタメIPを持たない企業でも、自社製品をキャラクター化してコレクション欲を刺激すればファンづくりはできる、という好例です。

グラニフ — 「推される対象」を自作する

アパレルのグラニフが、ブランド初のオリジナルキャラクターオーディションを開始。全14キャラからユーザー投票でグランプリを決め、2027年3月に商品化します。

研究所メモ: 選ぶプロセス自体をファン参加型の推し活体験にする、アイドルオーディション番組と同じ構造。投票を店舗購入と連動させる設計も見事です。参加の余白の作り方として、推し活マーケティングの教科書に載せたい事例。

小売と出版が、キャラクターを別の売り場に持ち込んだ

ファミマ×サンリオ — 眠っていたマスコット資産を呼び戻す

ファミリーマートが、サンリオキャラクターと「メーカーマスコット」26キャラの共演企画を実施します。

研究所メモ: 自社で新しいキャラクターを作らなくても、すでに持っているマスコットに出番を用意すれば企画は立ちます。どの会社にも眠っている資産を、推し活の文脈で引き出し直した事例です。

学研×すとぷり — 2.5次元アイドルが学習参考書に登場

学研が、2.5次元アイドルグループ「すとぷり」とのコラボによる学習参考書を発売しました。

研究所メモ: 推し活と学習という、これまで交わらなかった売り場がつながりました。ファンが自発的に机に向かう動機を、出版社が商品設計に組み込んでいます。

今週の所感

コラボの主役が「エンタメ企業」から「あらゆる企業」へ広がる速度が、明らかに上がっています。同時に、ランダム商法への本音調査のように、ファンの気持ちと売り方のバランスを問い直す動きも本格化してきました。

仕掛ける側に立つ人は、推される企業の7つの設計視点と合わせてこの流れを見ておくことをおすすめします。


週刊推し活ニュースは、推し活×ビジネスの1週間を毎週まとめてお届けします。完全版は毎週noteで公開中。過去の号は推し活×ニュースカテゴリからどうぞ。