
「櫻坂46」の聖地巡礼|淡路夢舞台のMVから、東京ドームと国立競技場へ【推し活×聖地巡礼】
2015年に結成された欅坂46の歴史を受け継ぎ、2020年10月に改名して新たな一歩を踏み出した櫻坂46。圧倒的な表現力とフォーメーションダンスを武器に、海外イベントへの出演や東京ドーム2DAYS公演での11万人動員など、ファン(Buddies)とともに力強い実績を築いてきました。
「BAN」の淡路夢舞台、「偶然の答え」の守谷駅、「Nightmare症候群」の鹿島海軍航空隊跡などのMVロケ地から、東京ドームや国立競技場、六本木さくら坂へ。公式映像や公演記録でつながりを確認できる九つの訪問先を案内します。
MVを撮った施設と、周年公演の会場
1淡路夢舞台|「BAN」の撮影後に、村山美羽も訪れた場所
淡路夢舞台は、櫻坂46の2枚目のシングル「BAN」のMVを撮影した施設です。2021年3月に公開したMVの撮影地を、新たに三期生として加入した村山美羽が訪ねた様子は、2023年1月14日公開の公式YouTube動画『櫻坂46 三期生 Vlog「村山 美羽」』で紹介されました。
海を望む敷地には、100の花壇を階段状に配置した「百段苑」や、円形・楕円のフォーラムがあります。円形フォーラムは直径約32メートル、高さ約11メートル。海回廊や山回廊、空庭や水庭もあり、地形に沿った階段と建築を歩いて見られます。
所在地は兵庫県淡路市夢舞台2番地。百段苑や展望テラスなどの屋外空間は、通常7時から22時まで無料で公開されています。百段苑のエレベーターは7時から18時までで、温室の利用時間や料金は別に設定されています。
出典:淡路夢舞台・MV撮影と村山美羽の訪問 / 施設の建築と公開時間
「BAN」の撮影には、淡路夢舞台に加え、淡路夢舞台国際会議場とグランドニッコー淡路も協力しています。シングルの特設ページには、上山陽介が撮ったメイキング写真が掲載され、撮影時のメンバーの姿が残されています。
曲の映像をきっかけに歩くなら、階段状の花壇だけでなく、壁が大きく弧を描くフォーラムや回廊の形にも目を向けたいところです。一つの施設の中に、空が開ける場所と、壁や柱で視界が区切られる場所があります。建物を遠くから眺めるときと回廊を通るときでは、人とコンクリートの大きさの関係も変わります。
村山のVlogは、まだ三期生を一人ずつ紹介していた時期の映像でした。すでに発表されていた先輩のMVと、加入したばかりのメンバーの紹介動画。その両方に同じ施設が登場するため、「BAN」の景色を知った後でVlogを見ると、施設がグループ内で受け継がれていく過程もたどれます。
出典:淡路夢舞台・撮影協力施設 / 2ndシングル・メイキング写真
2関東鉄道・守谷駅|「偶然の答え」を撮った駅
関東鉄道の守谷駅は、「偶然の答え」のMV撮影地です。この曲は2枚目のシングル『BAN』の収録曲で、TYPE-CにMVが収められています。
この駅を作品とつないでいるのは、いばらきフィルムコミッションの『いばらきロケ地マップ』です。「偶然の答え」の撮影場所として守谷駅を挙げています。関東鉄道の駅案内にも、2021年2月に櫻坂46のMVを撮影した実績が残っています。近隣の新守谷駅とは別の駅です。
「偶然の答え」は、藤吉夏鈴が恋に悩む高校生を演じた物語のあるMVです。ダンスを披露する場所だけでなく、人物が暮らす世界をつくるために鉄道駅も使っています。駅を訪れるときは、MVの登場人物の姿を思い浮かべながら、列車が出入りする日常の風景として見られます。
所在地は守谷市中央2-18-3。窓口営業時間は6時から21時までです。ホームへ入る場合は乗車券や入場券など、鉄道の入場条件に従います。公式駅案内にはエレベーターや多機能トイレも示されています。
出典:いばらきフィルムコミッション・守谷駅の撮影 / 収録曲とMVの発売版
3鹿島海軍航空隊跡|「Nightmare症候群」の撮影に使われた史跡
茨城県美浦村の鹿島海軍航空隊跡は、「Nightmare症候群」のMV撮影地です。撮影は2025年2月、映像は同月17日に公開されました。
現在は、戦争の歴史を伝える史跡として週末に一般公開されています。ガイドツアーでは、通常の見学では入れない軽油庫跡や、庁舎2階の一部も案内します。
MVでは不穏な物語を映す空間ですが、現地は歴史を伝えるために保存・公開している場所です。建物を見る際も、作品のセットと史跡そのものを積み上げ過ぎず、案内に沿って見学できます。撮影で使った区画のすべてが、通常の入場だけで自由に歩けるわけではありません。
ガイドツアーは入場者が追加料金なしで参加でき、開始10分前までの集合が案内されています。建物の背景や普段閉じている部分にも関心があれば、ツアーのある時間を施設に確認すると、外観を見るだけとは異なる訪問になります。冬の12月から2月は16時まで、最終受付15時で、年末年始は休みです。
3月から11月の公開は土曜・日曜の9時から17時、最終受付は15時30分です。大人800円で予約は不要、ガイドツアーは10時と14時に行われます。所在地は美浦村大山2014-8です。
出典:美浦村・MVの撮影実績 / いばらきフィルムコミッション・作品の公開 / 史跡の公開時間とガイドツアー
4東京ドーム|櫻坂として初めて立った2022年から、3日間の公演へ
櫻坂46が初めて東京ドームで公演を行ったのは、2022年11月です。2日間の公演を経て、2024年6月15日・16日に再びこの会場へ立ち、2025年7月24日から26日には3日間の公演を行いました。
2022年11月8日・9日の初公演では、「条件反射で泣けて来る」にメンバーの山﨑天のピアノ演出がありました。グループで初めて使ったムービングステージも、公演を特徴付ける仕掛けです。メンバーが立つ舞台そのものを動かし、客席の近くへ進む演出を取り入れました。
2022年の東京ドーム公演は、キャプテンを務めた菅井友香の卒業を見送る公演でもありました。「その日まで」のアーチを前に菅井が立ち、松田里奈が新たなキャプテンを引き継いでいます。大沼晶保は、この2日間を含む全12公演のツアーを終え、菅井から受け取った気持ちとともに公演を振り返りました。
アンコールでは、2日間を通じて欅坂46時代の6曲も披露しました。「10月のプールに飛び込んだ」「世界には愛しかない」「ヒールの高さ」「青空が違う」「不協和音」「砂塵」です。櫻坂46としての初ドームで、前身のグループの楽曲も歌い継ぐ構成でした。大沼は「不協和音」で守屋茜が担っていた位置に入り、過去の映像を見て準備したと記しています。
2025年の「5th TOUR 2025 “Addiction”」では、東京ドーム3日間と京セラドーム大阪2日間へ会場が広がりました。村山美羽の記録には、「TOKYO SNOW」で舞う雪、「UDAGAWA GENERATION」でサーカスチームと作った舞台、「流れ弾」のアクロバットチームなどが登場します。曲名だけでは分からない、ステージ上の動きや共演者の存在が分かる記録です。
このツアーには、新しく加入した四期生9人も参加しました。村山は、緊張しながら先輩たちとのリハーサルへ向かう後輩の姿にも触れています。2022年の卒業と継承、2025年の新しい世代との共演。東京ドームは、その時々のメンバーで違う舞台を作ってきた会場として訪ねられます。
出典:大沼晶保・2022年東京ドーム公演 / 村山美羽・2025年ツアーの舞台
公演の客席へ入るには、その催事のチケットが必要です。屋外では東京ドームシティの公開広場からドームの外観を眺められます。
出典:2022年の初東京ドーム公演 / 2024年東京ドーム公演時の発表 / 2024年の東京ドーム2公演 / 2025年の東京・大阪ドーム日程
5MUFGスタジアム(国立競技場)|5周年公演の会場
2026年4月11日・12日、櫻坂46はMUFGスタジアム(国立競技場)で「5th YEAR ANNIVERSARY LIVE」を行いました。グループの5周年を祝う公演で、メンバーの武元唯衣が振付を手掛けたダンス・パフォーマンスも披露されています。
公演後には、そのダンス映像が公開されました。同年9月にはライブ映像作品も発売され、当日のステージを記録した映像が残っています。
所在地は新宿区霞ヶ丘町10-1。国立競技場駅A2出口から徒歩1分、千駄ケ谷駅・信濃町駅からは徒歩5分です。公演のない日は公開された外周から、木材を使った庇がつながる大きな建物を見られます。
5階には1周850メートルの遊歩道「空の杜」もあります。公開日は月ごとのカレンダーで決まり、いつでも入れるわけではありません。客席やピッチはイベントやスタジアムツアーの対象で、外周の散策とは入場条件が異なります。
出典:MUFGスタジアム・住所とアクセス / 空の杜の公開案内
出典:5周年公演のダンス映像 / 公演のライブ映像作品
6ところざわサクラタウン|「何歳の頃に戻りたいのか?」の撮影協力施設
埼玉県所沢市のところざわサクラタウンは、「何歳の頃に戻りたいのか?」のMVに撮影協力した施設です。屋外の中央広場は一般に開かれた空間で、本棟や角川武蔵野ミュージアムなどの建物を外から眺められます。
所在地は所沢市東所沢和田3-31-3。複合施設の中には、屋外の広場と、開館時間や入場条件を設ける館内施設があります。建物内へ入る場合は、目的の施設のチケットや開館案内に従います。
出典:櫻坂46公式MV・撮影協力クレジット / 施設の屋外利用案内 / ところざわサクラタウン・施設配置
7毛無峠|小林由依を中心に「隙間風よ」を踊った山の撮影地
長野県と群馬県の境にある毛無峠は、2023年の「隙間風よ」のMV撮影地です。センターは一期生の小林由依。映像には一期生と二期生の17人が参加し、広い山の風景の中でパフォーマンスを行いました。
撮影に参加した増本綺良は強い風、幸阪茉里乃は寒さを記録しています。監督は池田一真、振付はTAKAHIRO、撮影は渡邊龍平です。建物の内部で演じる曲とは異なり、山上の大きな空間で17人が踊る映像になりました。
増本が特に振り返ったのは、火を使う最後のサビの撮影です。撮り直しのできない一度きりの場面で、同じ場所に立つメンバーの気持ちが表情へ出たと記しました。広い風景の中でも、最後には一人ひとりの顔へ目が向く映像です。
幸阪は、寒さがありながら数日間の日差しで日焼けもしたと振り返っています。MVだけでは伝わりにくい山の撮影環境を、二人の記録から知ることができます。火や撮影用の設備は作品制作時のもので、現在の峠で見られる常設展示ではありません。
長野県側から向かう道路と冬期閉鎖
通常期は、長野県側の県道112号から普通車で毛無峠へ行けます。大型バスは入れず、峠から群馬県側は通行止めです。
長野県が公表した2026年度の予定では、老ノ倉から毛無峠までの3.7キロを、11月11日15時から2027年5月19日15時まで冬期閉鎖する予定です。ただし、積雪・凍結により、すでに2026年10月28日から当面の間、通行止めとなっています。降雪によって開始や解除が変わるため、訪問前の道路案内が必要な場所です。景色を見る範囲は、通行できる長野県側の一般道周辺となります。
出典:嬬恋村・撮影実績 / 群馬県ロケ地マップ・毛無峠の明記 / MV制作陣と参加メンバー / 増本綺良・撮影の風 / 幸阪茉里乃・撮影時の寒さ / 長野県・2026年度の冬期閉鎖予定 / 須坂建設事務所・毛無峠への道路
8LaLa arena TOKYO-BAY|MVを撮り、四期生9人が公演を行った会場
船橋市のLaLa arena TOKYO-BAYは、2026年の「The growing up train」のMV撮影地です。スタンドマイクを使うパフォーマンスを、池田一真監督と振付師TAKAHIROが映像にしました。森田ひかるは撮影中、目の前にBuddiesと呼ばれるファンがいるつもりで歌っていました。
同年6月2日と3日には、この会場で四期生LIVEを開催しています。四期生の浅井恋乃未は、MVの撮影時に、ここでライブをしたらどうなるか想像していました。その後、四期生9人で実際に2日間のステージに立ちます。
公演では四期生曲「We got your back」を初披露しました。浅井が一人でBステージへ移って「光源」を踊る場面もあり、撮影で使った会場が、新しく加入した世代の公演会場にもなりました。
MVで見どころになるのは、同じ動きを時間差でつなぐカノンと呼ばれる振付です。スタンドマイクを使う動きに、バンド、ダンサー、映像の効果が加わります。森田は青緑色の衣装が動きやすかったこと、イヤーカフを着けたことも紹介しました。広いアリーナを、歌う人と周りのパフォーマーが一緒に作る空間として使っています。
一方、四期生LIVEでは、浅井が「真夏の大統領」で初めてユニット曲に挑みました。「光源」でBステージに立ったときには、離れた場所からメインステージにいる同期を見ています。MV撮影時に思い描いていたライブの会場が、今度は同期との絆を実感する場所になりました。
同じ公演を佐藤愛桜は別の役割から記録しています。「死んだふり」での開幕、「標識」のユニット、「承認欲求」のセンター、そして新曲でのソロダンス。「UDAGAWA GENERATION」へつなぐ前にはトイピアノも担当しました。一つの公演を二人の記録から読むと、全員が揃う場面と、個々の見せ場をどうつないだかが分かります。
南船橋駅からの外観と、催事の入場
所在地は船橋市浜町2-5-15。JR南船橋駅南口から徒歩6分、京成船橋競馬場駅南口から徒歩16分で、来場者用の駐車場・駐輪場はありません。公開された道路から外観を見られます。館内への入場と営業時間は開催イベントごとに決まり、客席に入る際にはその催事のチケットが必要です。施設を借りる関係者以外の視察・見学は受け付けていません。
出典:MV撮影施設と制作 / 森田ひかる・MV撮影 / 浅井恋乃未・撮影から公演へ / 浅井恋乃未・公演後の記録 / 佐藤愛桜・新曲初披露 / 会場へのアクセス / 会場の利用案内
9六本木さくら坂|番組名とともに語られた、桜並木の坂
2020年10月、櫻坂46の新しい番組名『そこ曲がったら、櫻坂?』を発表した際、小林由依は、六本木のけやき坂を曲がるとさくら坂へつながる位置関係を説明しました。前身の欅坂46から櫻坂46への変化を、実在する二つの坂の名前とともに語った場面です。
現地の六本木さくら坂は、六本木ヒルズのレジデンス裏に延びる公開散策路です。75本の桜並木が続き、南側にはさくら坂公園もあります。番組の中で名前が出た坂を、街路の形と桜並木として訪ねられる場所です。
出典:2020年の番組発表と小林由依の発言 / 六本木ヒルズ・さくら坂の散策路
楽曲をもっと知る|櫻坂46のMVとパフォーマンス
撮影地で紹介したMVを、曲と出演メンバーの役柄から見直します。「BAN」のダンスや「偶然の答え」の芝居など、建築や街を使ってつくった映像を紹介します。
森田ひかるの「BAN」と、淡路夢舞台の建築
「BAN」は、2021年4月14日に発売された櫻坂46の2枚目のシングルです。パフォーマンスの中心となるセンターを森田ひかるが務め、MV制作にはP.I.C.S.が参加しました。
監督は加藤ヒデジン、撮影は上池惟孝、美術は畠山雄一、振付はTAKAHIROです。撮影は淡路夢舞台の各所で行われ、MVは同年3月17日に公開されました。森田ひかるは淡路島で天候に恵まれた撮影だったと振り返り、山﨑天は何度も身体の限界を超えたと感じるほどの撮影を経験しています。
映像の撮影から約2年後に同地を訪れた村山美羽は、2023年に加入した三期生です。先輩たちが撮影した場所を、新しく加わったメンバーが訪ねる企画としても、施設と曲の関係が続きました。
森田が紹介した衣装は、紺色と白色の2種類です。紺色の衣装は袖にフリルがあり、靴下も左右で色が異なります。白色の衣装では、スリットの内側にある大理石柄が踊ったときに見える作りでした。止まっているときの姿だけでなく、動くことで現れる色や柄が考えられています。
広い画面で建築と隊列を眺めた後、衣装の動きに注目して見ると、同じMVから別の細部が見えてきます。
出典:櫻坂46・曲別のフォーメーション / P.I.C.S.・MV制作 / 森田ひかる・淡路島での撮影 / 山﨑天・BANの撮影 / 淡路夢舞台・撮影と村山美羽の訪問
藤吉夏鈴の「偶然の答え」|芝居を含むMV
「偶然の答え」は、『BAN』と同じシングルに収められた曲で、センターは藤吉夏鈴です。MVの監督を林希、振付をTAKAHIROが担当し、俳優の永瀬莉子も出演しています。
藤吉が演じる主人公は、同性への恋に悩む高校生です。林監督は、メンバーがダンスで感情や世界観を伝える力を芝居にも向けようと、物語のあるMVを提案しました。藤吉と永瀬莉子の表情や台詞を、踊りの場面とつないでいます。
森田ひかると山﨑天が演じるのは、グランドホッケー部の部員です。映像の中では、センター以外のメンバーにも役柄があります。衣装は背中の文字までつくられ、靴にも羽根を付けて撮影しました。
守谷駅で撮った映像は、この曲のドラマを構成する部分です。曲の音源は通常盤CDにも入り、MVをディスクで収録するのはTYPE-CのBlu-rayです。
出典:林希・芝居とダンスの構成 / 監督による作品紹介 / 森田ひかる・演じた役と衣装 / 公式MV・出演と制作クレジット / シングル各版の収録内容
通常盤CDで聴く「BAN」「偶然の答え」「櫻坂の詩」
『BAN』の通常盤CDは、品番SRCL-11756です。淡路夢舞台で撮った「BAN」と、守谷駅が撮影に使われた「偶然の答え」、さらに「櫻坂の詩」を収録しています。発売は2021年4月14日。音楽を収めたCD1枚の版です。
3曲それぞれの歌のない音源も入り、全6トラックです。歌声のある曲を聴いた後でOFF VOCAL版へ切り替えると、同じ曲を支える伴奏やリズムへ耳を向けられます。MVを収録するBlu-rayは付いていないので、映像もディスクで手元に置きたい場合は版の違いを確かめて選びます。
たとえばTYPE-CはCDとBlu-rayの2枚組で、「BAN」と「偶然の答え」のMV、メンバー同士の対談を収録します。CDの3曲目は「Microscope」で、通常盤の「櫻坂の詩」とは異なります。TYPE-AのBlu-rayには、2020年のデビュー・カウントダウンライブの映像を収録。同じタイトルの商品でも、曲と映像の組合せが違います。
出典:櫻坂46・通常盤の仕様 / 各版の収録曲と映像
「何歳の頃に戻りたいのか?」|ウェイトレス役の踊りと、天を持ち上げる動き
ところざわサクラタウンが撮影に協力した「何歳の頃に戻りたいのか?」のMVでは、メンバーがそれぞれ役を演じています。松田里奈ら3列目のメンバーはウェイトレス役です。最初は嫌々踊っていた人物たちが、山﨑天の率いる場に惹かれ、後半には自由に踊るようになります。
間奏には、床に寝ている天の手を取り、メンバーたちの上へ持ち上げる動きがあります。山下瞳月が参加したこの動きは、靴と絨毯が滑るため難しく、振付師のTAKAHIROも実際に試しました。
監督の加藤ヒデジンは、各メンバーへ3〜4行ほどの人物コメントを事前に渡しています。山下は、周囲が強く歌う中で、自分は切なさを残す表情でよいと助言されました。同じ場面を踊るメンバーにも、別々の役柄と感情を与えてつくった映像です。
出典:松田里奈・山下瞳月のMV撮影談 / 公式MV・撮影協力クレジット
「Nightmare症候群」|三期生11人の芝居と、冷え込む撮影現場
鹿島海軍航空隊跡が撮影に使われた「Nightmare症候群」は、2025年2月発売のシングル『UDAGAWA GENERATION』に収められた曲です。当時の三期生11人が歌唱し、MVには水に入る場面や、廊下で追われる場面などが組み込まれています。
その二つの場面を演じたのは的野美青です。一緒に撮影した小島凪紗は、的野が一度で決めた姿を印象に残った出来事として挙げました。遠藤理子のブログには撮影の合間の写真もあり、監視カメラをのぞく二人や、探偵のように部屋を調べる村山美羽の様子が紹介されています。これは完成したMVの場面説明とは別の、現場の記録です。
1番のラップを担当した谷口愛季は、寒い竹林での撮影も経験しました。MVの中では、建物の内部を思わせる空間と屋外が切り替わります。村山にとっては、11人が揃って撮影する久しぶりの機会でもありました。
出典:2025年の歌唱メンバーと収録盤 / 小島凪紗・的野美青の撮影場面 / 遠藤理子・撮影の合間の記録 / 谷口愛季・竹林とラップ / 村山美羽・11人での撮影
「承認欲求」|葛藤を表す衣装の動き
2023年の「承認欲求」では、森田ひかるがセンター、加藤ヒデジンがMV監督、TAKAHIROが振付を担当しました。映像には、膨らむ衣装によって人物の葛藤を見せる演出があります。身体の動きと、その周囲の衣装の形を組み合わせた表現です。
「承認欲求」の短い予告映像は、六本木ミュージアムで2023年に開かれた櫻坂46展「新せ界」に突然掲示されました。MVの公開を、グループの展覧会とつないだ発表でした。
「Start over!」|藤吉夏鈴が演じる、前へ進む女性
2023年の「Start over!」では、センターの藤吉夏鈴が、固定観念を破って前へ進む女性を演じます。監督の加藤ヒデジンが求めたのは、単純さや無邪気さも含む人物像でした。恋に悩む高校生を演じた「偶然の答え」とは、同じ藤吉でも別の役柄です。
MVの撮影場所を提供したのは、横浜駅に直結するアソビル2階のYOKOHAMA COASTです。制作にはドローン、特殊機材、火花の特殊効果を扱うスタッフも参加しました。撮影に使った2階はイベントの開催によって入場条件が決まる区画です。
出典:加藤ヒデジン・役柄と制作 / アソビル・MV撮影場所の提供 / アソビル・階ごとの公開条件
無観客の始動から、東京ドームと国立競技場へ
2020年、櫻坂46という名前で活動を始める
櫻坂46は、欅坂46としての活動を経て、2020年10月14日に現在の名前で始動しました。総合プロデュースを担当するのは秋元康です。
最初のシングル「Nobody's fault」の発売前日、12月8日には東京国際フォーラムのHall Aでデビュー・カウントダウンライブを実施。会場は無観客で、全国の映画館に向けて配信する形でした。翌9日に、新しい名義での1枚目のシングルを発売しています。
2021年秋には初の全国ツアーを行い、翌年に初の東京ドーム公演へ進みます。2023年には三期生が加入し、2025年には四期生9人の最初のライブ企画を発表しました。楽曲の映像には、その曲を制作した時期のメンバーが参加しています。
出典:櫻坂46・活動開始 / デビュー・カウントダウン / 2021年全国ツアー / 三期生の加入 / 四期生の初ライブ企画
武元唯衣が振付を手掛けた5周年公演
2026年の国立競技場公演では、メンバーの武元唯衣が振付を担当したダンス・パフォーマンスを披露しました。公演は4月11日と12日の2日間で、4月26日には当日の映像が公開されています。
5周年公演の映像作品には、「The growing up train」「BAN」「何歳の頃に戻りたいのか?」「櫻坂の詩」などが収録されています。淡路夢舞台やサクラタウンに関係するMVの曲が、周年の大きなステージでも披露されました。
出典:5周年公演・武元唯衣のダンス映像 / 5周年公演の映像収録曲
国立競技場の公演を映像でたどる、5周年ライブのBlu-ray
『5th YEAR ANNIVERSARY LIVE at MUFG STADIUM』の完全生産限定盤Blu-rayは、2026年9月9日発売の2枚組、品番SRXL-663〜664です。1枚目に公演本編、2枚目に追加のライブ映像と舞台裏を収めています。DVDの完全生産限定盤は3枚組なので、再生機器に合う形式を選びます。
本編は「The growing up train」から始まり、「承認欲求」「自業自得」へと続きます。中盤には「マモリビト」「光源」「静寂の暴力」、後半には「BAN」「Start over!」「Nobody's fault」を収録。シングルの表題曲に加え、異なる世代の楽曲を同じ大きな会場で見られる構成です。
ここまで紹介した場所を曲から思い返すなら、LaLa arenaで撮った「The growing up train」、淡路夢舞台の「BAN」、サクラタウンが撮影に協力した「何歳の頃に戻りたいのか?」が、一つの公演の中に並びます。建築の中で作ったMVと、客席へ向けたライブの見せ方を比べて楽しめる一作です。
2枚目には、DAY1で披露した「Make or Break」「もう一曲 欲しいのかい?」「Buddies」の追加映像と、舞台裏の記録を収録しています。完全生産限定盤には、この追加ディスクとフォトブックレットが付きます。通常盤Blu-rayを選ぶ場合には、同じ特典映像が入るものと取り違えないようにしたいところです。
櫻坂46の活動史と、世代をつなぐ楽曲
始動から5周年までの節目
- 2020年
10月14日 櫻坂46として活動開始。始動 - 2020年
12月8日 東京国際フォーラムから無観客のデビュー・カウントダウンを配信。公演 - 2020年
12月9日 1stシングル「Nobody's fault」を発売。音楽 - 2021年
4月14日 2ndシングル「BAN」を発売。「偶然の答え」も収録。音楽 - 2021年
秋 初めての全国ツアーを開催。公演 - 2022年
8月3日 初アルバム『As you know?』を発売。音楽 - 2022年
11月 櫻坂46として初の東京ドーム2公演。公演 - 2023年
1月 三期生が加入。メンバー - 2023年
11月25・26日 ZOZOマリンスタジアムで初の野外スタジアム・ワンマンライブ。公演 - 2024年
6月15・16日 東京ドームで再び公演。公演 - 2025年
4月25日 四期生9人によるFirst Showcaseの開催を発表。メンバー - 2025年
4月30日 2ndアルバム『Addiction』を発売。音楽 - 2025年
7月24〜26日 東京ドームで3日間の公演。公演 - 2026年
4月11・12日 MUFGスタジアム(国立競技場)で5周年公演。公演 - 2026年
10月14日 16thシングル「愛MUST BE」を発売。音楽
出典:櫻坂46・活動の始まり / 作品と発売の記録 / 2023年野外スタジアム公演の記録 / 2024年東京ドーム公演 / 2025年東京ドーム公演 / 2026年5周年公演
研究所メモ|ビジネスの視点から:撮影地を通じて、世代を越えて作品を受け継ぐ
淡路夢舞台は、2021年の「BAN」のMV撮影地です。2023年には、当時新しく加わった三期生の村山美羽が公式Vlogで訪ね、施設の公式ページもMVと訪問映像を紹介しました。これは、撮影に参加した本人が思い出を語る場合とは異なります。後から加入したメンバーが、先輩たちの作品の舞台を訪ねた例です。同じ建築を介して、過去の曲と新しいメンバーの活動を一緒にたどれるようになりました。
施設にとっての示唆は、撮影協力の記録が、公開時の宣伝以外にも使えることです。新メンバーの紹介や周年の振り返りに、以前の作品との関わりを提案する余地があります。受け入れる側が公開年と映像を整理しておけば、次の企画で何を引き継ぎ、何を新しく見せるかを話し合いやすくなります。毎回新しい場所を探すだけでなく、同じ場所の意味を世代ごとに確かめ直すことも、アーティストと施設が関係を続ける方法になり得ます。
出典
会期・営業時間・チケットは執筆時点の情報です。お出かけ前に各公式サイトで最新の情報を確認してください。
よくある質問
「BAN」のMVはどこで撮影されましたか
兵庫県淡路市の淡路夢舞台です。2021年3月にMVが公開され、2023年には三期生の村山美羽が公式YouTubeの企画で訪ねました。
淡路夢舞台へ入るのに料金はかかりますか
百段苑や展望テラスなどの屋外部分は通常7時から22時まで無料で公開されます。温室などは別の料金と開館時間です。
「偶然の答え」の駅はどこですか
茨城県にある関東鉄道の守谷駅です。現役の鉄道駅なので、ホームへは乗車券や入場券などの条件に従って入場します。
「Nightmare症候群」の撮影地は一般公開されていますか
鹿島海軍航空隊跡は土曜・日曜に公開されています。3月から11月は9時から17時、最終受付15時30分で、大人の入場料は800円です。
櫻坂46として最初の東京ドーム公演はいつですか
2022年11月です。欅坂46として活動した時期を経て、2020年から櫻坂46の名前で活動しています。
国立競技場での5周年公演はいつでしたか
2026年4月11日と12日です。公演後、武元唯衣が振付したダンス映像が公式に公開されました。
「BAN」と「偶然の答え」を同じCDで聴けますか
通常盤CDのSRCL-11756に、両曲と「櫻坂の詩」が収録されています。映像ディスク付きの各TYPEとは収録構成が異なり、通常盤はCDのみです。
東京ドームや国立競技場は公演がない日にも見られますか
公開された外周や広場から外観を見られます。客席・ピッチの入場は、公演や施設の見学企画ごとのチケットと公開範囲に従います。



