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JCBが​推し活キャンセル保険を​発売/マクドナルドが​「ポケモン夏マック」​開始​【週刊推し活ニュース 2026年7月10日号】

2026年7月3日〜7月9日の1週間から、企業の推し活マーケティング・ファンビジネスの注目ニュースをお届けします。

今週のハイライト

今週のキーワードは、推し活が、生活インフラの内側に組み込まれたでした。

JCBが7月7日、遠征のキャンセル費用を補償する「推し活キャンセル保険」の販売を開始しました。国内遠征版は遠征費3万円で保険料900円という手頃さで、開発元のMysuranceは2026年1月に累計保険契約件数200万件を突破しています。決済インフラの中に、推し活専用の補償が組み込まれた形です。

自治体や交通インフラも同じ動きを見せました。群馬県の「群馬パスポート」は当初1万部の発行予定が申請殺到でサーバーダウンを招き、抽選方式に切り替え。JR西日本は福井の恐竜博物館行きバス「WOW RIDE」の乗車人数が10万人を突破し、2025年度は前年比142%まで伸びています。マクドナルドは日本マクドナルド55周年とポケモン30周年を記念した「ポケモン夏マック」を7月中旬から展開し、全国約3,000店舗がポケストップになります。

鉄道と自治体が、キャラクターを地域の入口に変えた

鳥取県 — コナン空港・鬼太郎空港が支えるIP観光戦略

石川県のと里山空港が7月7日、期間限定で「のと里山ポケモン・ウィズ・ユー空港」に改称される中、先行事例として注目されているのが鳥取県です。同県は県東部の「鳥取砂丘コナン空港」(平成26年度に愛称化)と県西部の「米子鬼太郎空港」(平成22年度に愛称化)を持ち、キャラクター名を冠した空港を2つ有する都道府県は全国で鳥取県だけだといいます。コナン空港は2018年7月のグランドオープンにあわせて装飾を拡充し、ナゾ解きラリーや館内放送を展開。鬼太郎空港はトリックアートやベルトコンベア上の目玉おやじ、天井画を備えています(AdverTimes.)。

県の担当者は、全国での知名度向上と観光誘客を狙いに愛称化を進めてきたと説明しています。

研究所メモ: 空港という「通過点」を目的地に変えるには、10年単位の継続が必要だという事例です。鬼太郎空港の愛称化から数えると15年以上が経っています。単発のコラボと違い、空港名という恒久的な資産にIPを組み込んだ判断が、後発ののと里山空港のような一過性の改称と一線を画しています。

JR西日本 — 恐竜バスの10万人突破とドクターイエローの送別作法

JR西日本は7月5日、福井駅と福井県立恐竜博物館を結ぶ没入体験バス「WOW RIDE いこっさ!福井号」の乗車10万人達成記念セレモニーを開催しました。2024年度は約3.3万人、2025年度は約5.5万人(前年比142%)、2026年度も4月から7月5日までで約1.2万人が利用しています。車内はディスプレイで覆われ、AI対話システムも搭載しています(Mogura VR)。同社はまた、2005年製造の新幹線検測車両「ドクターイエロー」T5編成について、最終運行日を非公表にすると発表しました。JR東海のT4編成が2025年1月に引退した際は、車内清掃イベントの200人枠に2万3,000人超の申し込みが集まっています(AdverTimes.)。

研究所メモ: 恐竜バスは体験を仕掛けて人気を作り、ドクターイエローは情報を絞って人気を守っています。手法は逆ですが、どちらも「殺到」をどう扱うかという同じ課題への回答です。ファンが集まりすぎると事故や混乱のリスクになる。集客と分散管理は、推し活施策を設計する段階でセットで考える必要があります。

飲料メーカーとスポーツ放送局が、タレントで間口を広げた

J SPORTS×ME:I、クロちゃん — ツール・ド・フランス中継の間口拡大

スポーツ専門放送局のJ SPORTSは7月2日、都内でプレス発表会を開き、7月4日にスペイン・バルセロナで開幕する自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」の中継体制を発表しました。全21ステージをライブ放送・配信し、発表会にはガールズグループME:IのAYANE、お笑い芸人のキンタロー。、安田大サーカスのクロちゃんが登壇。2025大会はフランスで平均視聴率40%超を記録した一方、日本では視聴の入口が課題とされ、第1・第2ステージの無料配信などを用意しています(AdverTimes.)。

同社は前身のSKY Sports時代の1998年からツール・ド・フランス中継を続けています。

研究所メモ: 長寿コンテンツほど「知っている人向け」の設計になりがちですが、J SPORTSはタレントを初心者の代弁者として起用しました。専門性の高いコンテンツをファンの外側に広げるには、コアな解説者ではなく、まだ知らない側に立つ案内役が要る。この構図は自転車競技に限らず、専門性の高い商品全般に応用できます。

ロッテ — クーリッシュ×爽のCMと球場イベントにVTuberを起用

ロッテは7月3日、アイス「クーリッシュ」と「爽」による初の合同TVCM「冷たくて青い、夏が来た。」篇を公開しました。バーチャルアイドルの星街すいせいとバーチャルシンガー・初音ミクがデュエットでキタニタツヤ「青のすみか」を熱唱し、7月7日から全国オンエア。東京メトロ日比谷線でのトレインジャック(7月13日〜27日)や、抽選100名への缶バッジプレゼントも展開します(アニメ!アニメ!)。星街すいせいはさらに7月20日、千葉ロッテマリーンズの冠協賛試合「クーリッシュ&爽DAY」(対福岡ソフトバンクホークス戦)でファーストピッチを務めます(インサイド)。

星街すいせいは2025年2月に日本武道館での単独ライブを達成しており、YouTube再生数1億回を超える楽曲も持つトップクラスのVTuberです。

研究所メモ: CMだけでなく、球場のファーストピッチ、電車のジャック、ホテルの客室と、同じ企画を複数の生活導線に展開している点が要点です。テレビCMは見る人を選べませんが、球場やホテルは目的を持って訪れる人だけが体験します。1つのタイアップを複数の接点に分解する設計こそが、話題を一過性で終わらせない鍵になります。

明治 — 海外で育った「ハローパンダ」がコストコで里帰り

明治は1987年、上野動物園のパンダブームに合わせて菓子「ハローパンダ」の前身を発売しましたが、わずか2年半で終売となりました。1991年にシンガポールで再発売したところ販売エリアが拡大し、現在は30以上の国や地域で展開。世界での年間出荷額は200億円規模となり、明治の海外菓子売上のうち最大の割合を占めるまでに成長しました。日本では会員制倉庫型量販店のコストコで販売が再開されています(AdverTimes.)。

イスラム圏向けにはハラル認証取得商品も生産し、地域ごとにキャラクターのデザインを変えています。

研究所メモ: 日本で終売した商品が、海外での育成を経て「凱旋」する構図です。国内市場の反応だけで商品の可能性を判断すると、こうした成長機会を取りこぼします。キャラクター商品を持つ企業にとって、海外先行・国内逆輸入というルートは、終売した過去の資産を見直す選択肢になり得ます。

外食チェーンが、ゲーム・キャラクターで来店を作った

マクドナルド×ポケモン — 55周年に合わせた「ポケモン夏マック」

日本マクドナルドは、日本マクドナルド55周年とポケモン30周年を記念したスペシャルタッグ「ポケモン夏マック」を7月中旬より順次実施すると発表しました。「トクニナルド編」「サマーチャンスバッグ編」「バーガー編」「ハッピーセット編」を夏を通して展開します。あわせて、10周年を迎える『ポケモンGO』と約6年ぶりの公式パートナーシップを締結し、7月20日〜9月1日の期間、全国約3,000店舗全店が「ポケストップ」になります(インサイド)。

歴代のポケモンたちが大集合するとして、各企画のシルエットも先行公開されました。

研究所メモ: 店舗を「ポケストップ」に変えるだけで、来店動機は商品を買わない人にも広がります。約3,000店舗という規模は、既存の実店舗網をそのままゲームの舞台に転用した形です。物理拠点を多数持つ企業にとって、店舗そのものをゲームの導線に組み込む発想は、商品コラボより低コストで広い接点を作れます。

丸亀製麺×すみっコぐらし — うどんチェーンの期間限定コラボ

丸亀製麺は「すみっコぐらし」とのコラボキャンペーンを7月14日から全国で開催します。冷たいうどんとえび天、鶏のから揚げなどを詰め合わせた「まるっとワクワクうどんBOX」(690円、税込)を中心に、描き下ろしの限定うどん札やオリジナルグッズなど全4企画を展開。販売期間は8月31日までで、SNS企画では抽選100名にコラボ保冷バッグが当たります(アニメ!アニメ!、クランクイン!)。

うどん札は通常のうどん1杯注文につき1枚配布され、第1弾・第2弾で異なるデザインが用意されています。

研究所メモ: 「すみっコぐらし」の世界観と、うどんの具材の彩りを合わせにいっている点が丁寧です。単にキャラクターを印刷するのではなく、商品の見た目そのものをキャラクターの世界観に寄せる。飲食チェーンがIPコラボをする際、パッケージだけでなく商品自体の設計まで踏み込めるかが、記憶に残るかどうかの分かれ目になります。

吉野家×ドラクエウォーク — 6時間完売から受注生産への切り替え

吉野家は『ドラゴンクエストウォーク』とのコラボキャンペーンを7月2日より開催し、公式通販限定の「ドラクエウォークコラボセット」(メラミン製コラボどんぶり1個と冷凍牛丼の具2袋、3,999円)を数量限定で発売しました。しかし発売開始から約6時間で完売。これを受け、7月7日12時から7月15日20時まで追加の受注生産販売を実施すると発表しました(Game*Spark)。

購入は1人3セットまでで、発送は2026年10月以降の順次開始を予定しています。

研究所メモ: 完売してすぐに受注生産へ切り替えた判断の速さが要点です。数量限定商品は「売り切れ」自体が話題化する一方、需要を取りこぼしたままにすると次のコラボへの期待が下がります。初回は限定感で盛り上げ、需要が見えた時点で追加供給に回す二段構えは、ゲームコラボの定石になりつつあります。

商業施設と温浴施設が、コラボで新しい客層を呼んだ

東急不動産×花王 — 渋谷を舞台にした年間ブランド接点づくり

東急不動産は7月2日、コミュニティアプリ「SHIBUYA MABLs」を軸に、街全体をブランドの接点にする年間パートナー制度「渋谷まるごとコネクト」を発表しました。第一弾パートナーには花王が選ばれ、ヘアケアブランド「melt」「THE ANSWER」「MEMEME」の3ブランドを対象に、広域渋谷圏(渋谷駅から半径約2.5km)でのプロジェクトを同日開始。数十店舗でのサンプリングや街なかのサイネージ、渋谷合同入社式などのイベントを横断的に束ねる設計です(PR TIMES)。

担当者は、テンプレート化されたメニューではなく企業ごとにゼロから企画を組み立てる「協創型」を強調しています。

研究所メモ: 単発の広告接触ではなく、街での日常的な出会いを積み重ねる設計にした点が特徴です。露出量ではなく「街での体験を通じてどんな関係性が生まれたか」を効果測定の軸にしているのも興味深く、推し活マーケティングの効果測定にも応用できる視点です。

大江戸温泉物語×ブルーロック — 温浴グループの初コラボ企画

大江戸温泉物語グループは、TVアニメ『ブルーロック』との初コラボ企画「最高の湯を選べ。」を8月1日から10月31日まで開催すると発表しました。対象ホテル・宿の宿泊者限定で、「入寮証」「ドアノブプレート」など5点入りのオリジナルノベルティ付きプランを用意。5施設限定で、館内を巡って二次元コードを読み取るデジタルフォトラリーも実施します(アニメ!アニメ!)。

『ブルーロック』は2022年のTVアニメ化以降、劇場版やスマホゲーム化など幅広くメディアミックス展開している作品です。

研究所メモ: 温浴施設のコラボは物販中心になりがちですが、ここでは館内回遊そのものをコンテンツにしています。フォトラリーで全エリアを巡らせる仕組みは、宿泊客の館内滞在時間を延ばす効果も見込めます。IPコラボを単なる装飾で終わらせず、施設の回遊導線を設計し直す機会として使う発想です。

群馬県 — 「群馬パスポート」の増刷でも抽選に切り替え

群馬県は、県が作成した「GUNMA PASSPORT」(群馬パスポート)について、先着交付から抽選方式に切り替えると発表しました。当初1万部の発行予定でしたが、交付初日の5月1日に県庁へ2,000人以上が訪れ、1日で受付を終了。その後3万部を増刷したものの、申請サイトへのアクセス集中でサーバーが2度にわたりダウンしました。7月9日〜15日正午まで、2万部を対象に県公式LINEアカウントから抽選申し込みを受け付けます(AdverTimes.)。

県の担当者は「想像を超えておりまして…」と反響の大きさに戸惑いを見せています。

研究所メモ: 自治体のノベルティが、増刷を重ねてもサーバーを落とすほどの需要を生んだ事例です。行政の広報物は「作れば配れる」という前提で設計されがちですが、キャラクター人気は民間のグッズと同じ速度で需要が跳ねる。自治体・企業を問わず、限定配布物のシステム設計は人気を過小評価しないことが重要だと分かります。

金融とアイドル企業が、推し活を新しい収益源にした

JCB — 遠征費のキャンセルを補償する保険を発売

JCBは7月7日、損害保険ジャパン子会社のMysuranceが企画開発した「推し活キャンセル保険」の販売を開始しました。ライブやイベントの公演中止・延期、交通機関の遅延・欠航、急な通院などで発生した遠征費のキャンセル料を補償する保険で、国内遠征版・海外遠征版の2種類。国内遠征版は遠征費3万円の場合、保険料900円で加入できます。Mysuranceは2026年1月に累計保険契約件数200万件を突破しています(PR TIMES)。

本商品は「2025年度グッドデザイン賞」や「第12回少額短期保険大賞」などを受賞しています。

研究所メモ: 保険という既存の金融商品を、当落発表後の遠征予約というピンポイントの瞬間に合わせて設計しています。推し活市場を「グッズを売る」対象としてだけでなく、「不確実性を補償する」対象として見た点が新しく、金融・保険業界にとって推し活は購買データではなく行動データで攻める市場だと示す事例です。

ホロライブ — 公式リズムゲーム「ホロドリ」を世界同時リリース

VTuberグループ「ホロライブ」を運営するカバーは7月3日、公式リズムゲーム『ホロライブ ドリームス』(通称:ホロドリ)のリリース日を7月23日、全世界同時配信に決定したと発表しました。スマホ版に加えてSteam版の配信も決定。無人島にタレントの施設を作る独自のストーリーも展開し、公式MVやライブ映像を背景にプレイできる仕様です(インサイド)。

Steam版はスマホ版とデータ同期が可能ですが、リズムゲームのスコアはランキング対象外となります。

研究所メモ: グッズやイベントに留まらず、ゲームという継続的な接点をIP自らが持つ動きです。ファンが日常的にアクセスするアプリを事務所自身が運営すれば、外部プラットフォームに依存せずファンの可処分時間を確保できます。VTuber事務所に限らず、IPホルダーが自社アプリを持つ意味は年々大きくなっています。

KAWAII LAB. — アイドル5組が出演するスマホゲームが始動

アソビシステムとアピリッツ・ファンカルチャーパートナーは、アイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」初となるスマホ向け公式ゲームプロジェクトを発表しました。「FRUITS ZIPPER」「CANDY TUNE」「SWEET STEADY」「CUTIE STREET」「MORE STAR」の5グループ・38名が登場し、ライブ映像を活かしたリズムゲームを中心に、撮り下ろしカットやオリジナルムービーも収録予定です(インサイド、Scketto)。

基本プレイ無料でアプリ内課金ありの想定で、配信日は未定です。

研究所メモ: 所属タレントが5グループにまたがるプロジェクトで、1つのゲームに横断出演させている点が特徴です。個別グループのファンだけでなく、KAWAII LAB.という上位ブランド全体のファンを取り込む導線になります。複数のタレント・IPを抱える企業にとって、単体ではなくレーベル単位でアプリを持つ選択肢を示しています。

VTuberとXR技術が、ファンとの距離を縮めた

ソニー — MR技術で「実在感」を演出する新型ミート&グリート

ソニーは、MR技術を活用したVTuberとの対面交流サービス「3Dミート&グリート」を開発し、7月以降、カラオケ店「まねきねこ」渋谷本店とのコラボでカフェ形式の提供を予定していると明らかにしました。Meta Quest 3を装着した体験者の前にVTuberが実写と同じ距離感で現れ、身振り手振りを交えて交流できる仕組みで、VTuber側のトラッキングにはソニーのmocopi®を使用しています。2024年12月には、VTuber安心院みさの初ライブで「3Dミーグリ付きチケット」を実験的に販売したところ、そちらから優先的に売れたといいます(Mogura VR)。

秋葉原のコンセプトカフェでのテスト実施でも、店舗の売上として大きな成果が出たとしています。

研究所メモ: アイドル業界で当たり前になった「ミート&グリート」を、身体を持たないVTuberでも成立させる技術投資です。チケットが「3Dミーグリ付き」から優先的に売れたという結果は、ファンが求めているのはグッズではなく対面の実感そのものだと示しています。バーチャルな接客手段を持つ企業にとって、次に投資すべきは「見せ方」より「距離の詰め方」かもしれません。

Roblox — 小学生の人気ゲームで昨年比8倍に急浮上

eスポーツの習い事を運営するゲムトレは、小学生367人を対象にした2026年6月のアンケート調査結果を発表しました。「いま一番遊んでいるゲームタイトル」で「マインクラフト」が31.8%で1位、「Roblox」は12.7%で2位となり、昨年の1.5%(8位)から比率にして8倍以上に伸びました。ゲームを見る実況YouTuberでは「HikakinGames」が29.6%で7年連続1位となっています(Mogura VR)。

ゲムトレによると、Robloxを習いたいという問い合わせも増えているといいます。

研究所メモ: Robloxの人気が、コンサートのような単発イベントだけでなく、日常的な遊び場としても定着し始めていることを示すデータです。ブルーノ・マーズのRoblox公演が1,286万人を集めた話題性の裏で、小学生の遊び場としての地位が静かに固まっている。企業が子ども向けの接点を作るなら、次の主戦場はRoblox内の常設コンテンツになりそうです。

今週の所感

今週は、推し活の仕組みが、金融・行政・鉄道といった生活インフラに溶け込んだ週でした。

JCBの「推し活キャンセル保険」は、決済インフラの中に推し活専用の補償を組み込みました。群馬県のパスポートやJR西日本のドクターイエローは、行政・鉄道という日常のインフラが、キャラクター人気の受け皿としてどう振る舞うべきかを試されています。マクドナルドの約3,000店舗がポケストップになる施策も、既存の店舗網をそのままゲームの舞台に転用したものです。新しい箱を作るのではなく、すでにある仕組みに推し活を接続するという発想が、業種を問わず広がっています。

一方で、ソニーのMR技術やホロライブの自社ゲームは、逆に新しい接点をゼロから作りにいく動きでした。既存インフラへの接続と、新規接点の開発。どちらのアプローチを取るかは、自社が何を資産として持っているかで決まります。推し活マーケティングの設計原則や企業コラボの応援広告とあわせて、自社の強みがどちらに近いかを見直してみてください。


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