番外編

【祝・1周年】累計10万再生で見えた、推し活ビジネスのリアルとこれから

番組を始めた理由、累計10万再生までの数字、意外なリスナー像、発信が事業へ与えた変化を、1周年の節目に振り返ります。

6章

EPISODE 5018:00

この回の最初の章推し活を「熱量」だけでなく、構造として語る場所を作りたかった

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推し活を「熱量」だけでなく、構造として語る場所を作りたかった

推し活についての発信は、ライブの感想やファンの声を中心に広がってきました。一方で、「なぜこのIPは推されるのか」「企業はファンの気持ちとどう向き合うのか」を、ビジネスと心理の両方から考える場所は、まだ多くありませんでした。

そこで始めたのが「推し活未来研究所」です。過去の成功例を並べるだけでなく、ファンの行動を分解し、これから何が起こるかを考える。番組名の「未来研究所」には、答えを教えるより、いっしょに研究する場所にしたいという思いが込められています。

累計10万再生。数字は「どこまで届いたか」を教えてくれた

1年間で、PodcastとYouTubeを合わせた累計再生は10万回を超えました。配信開始時はもちろんゼロです。毎週テーマを決め、調べ、話し、短い動画にも切り出す。その積み重ねが、検索やおすすめを通じて新しい人へ届きました。

Spotify単体の数字は、収録時点で1,400回台まで伸びていました。SNSの短い動画とは規模の見え方が違いますが、Podcastの一再生は20〜40分を一緒に過ごす時間です。再生数の大きさだけでなく、接触時間の深さを見ることが大切です。

いちばん意外だったのは、「大人の男性」が多かったこと

「推し活」という言葉から、10〜20代の女性を思い浮かべる人は少なくありません。ところがSpotifyの中心は45〜59歳で、男性が半数を超えていました。推し活を、趣味の話だけでなく、市場、ブランド、組織づくりのヒントとして聞く人がいたのです。

Snow Man、timelesz、宝塚などの回では女性リスナーも増えました。テーマによって聞く人の構成が変わり、その一部が次の回にも残る。一つの想定読者に閉じず、テーマごとに新しい入口を作ることで番組の層が広がりました。

YouTubeは広がり、Podcastは深さを作った

YouTubeでは、ショート動画やおすすめ表示から、まだ番組を知らない人へ届きます。Snow Manの分析動画など、関心の強いテーマが大きな入口となり、長尺動画やチャンネル登録へつながりました。

Podcastでは、自分で検索し、耳だけで長く聞く人が中心です。同じ内容でも、発見のされ方と関係の深まり方が違います。どちらか一方を選ぶのではなく、広がりと深さを役割分担させるのが、この1年で見えた運用の形でした。

MEDIA LOOP発見から信頼、仕事へつながるメディアの循環
  1. 短い動画で知るおすすめ・SNS
  2. 長尺で理解するYouTube本編
  3. 音声で深く聞くPodcast・検索
  4. 考え方を信頼する継続視聴・共有
  5. 相談につながる講演・監修・事業

第50回で紹介した実績をもとに、推し活未来研究所が整理。

短い動画だけで仕事につながったのではありません。何度も見つけてもらい、長い解説で考え方を知ってもらい、Podcastで継続して聞いてもらう時間が信頼を作りました。

メディアの成果は、再生数の先にどんな関係が生まれたかで見る必要があります。講演や企画相談が増えたことは、番組がKAZAORIの伴走の場になった証しでした。

発信を続けたことで、番組が仕事の入口になった

番組を聞いた企業から、講演、イベント監修、取材、コラボ相談が届くようになりました。広告で一度に人を集めたのではなく、毎週の配信で考え方を見せ、共感する人と少しずつ関係を作った結果です。

ファン参加型サービスPQuuutも、スポーツや音楽の現場へ広がりました。番組で話している「応援したい気持ちを、よい形にする」という考え方と、実際のサービスがつながったことで、相談する側も会社の姿勢を理解した状態で連絡できます。

MEDIA LEARNING1年間で得た4つの運用学習

  • 再生数だけでなく、聞かれた時間と継続率を見る
  • 想定読者と実際のデータが違えば、企画を見直す
  • 検索される問いを、タイトルと本文で正しく答える
  • 広がる媒体と深まる媒体を、役割で組み合わせる

まとめ:数字の奥にあったのは、応援したいという人の気持ち

  1. 構造を語る推し活を市場とファン心理の両面から研究する場所を作った。
  2. 役割を分けるYouTubeの広がりとPodcastの深さを組み合わせた。
  3. 関係を育てる継続した発信が信頼となり、相談や事業の接点へつながった。

数字や戦略を研究しても、その奥にあるのは「誰かを応援したい」という気持ちです。推し活ビジネスは、人を無理に消費させる仕組みではなく、その気持ちを安心して形にできる装置であるべきです。

累計10万再生は到着点ではなく、聞いてくれる人と次の研究を始める入口です。ゲストとの対話や現場取材を増やし、推す側、推される側、仕掛ける側の声をつなぐ番組へ進んでいきます。