推し活×聖地巡礼

「あまちゃん」​の​聖地巡礼|久慈の​小袖海岸と​衣装展示、​三陸鉄道の​撮影駅へ​【推し活×聖地巡礼】

『あまちゃん』の主人公・天野(あまの)アキが海女を目指した小袖(こそで)の海、友人の足立ユイと歌い、うに丼を売った三陸の鉄道。岩手県久慈(くじ)市と沿岸の町村には、ドラマの場面を撮った駅や海岸が残っています。

物語の主人公は、高校生の天野アキです。母の天野春子と北三陸へ来て、祖母の天野夏が海へ潜る姿に憧れます。現在は撮影地に加え、実際の衣装を見られるYOMUNOSUや、海女の歴史を学ぶ施設も訪ねられます。

小袖海岸の港と白い灯台を眺める三人の旅行者のイラスト

小袖(こそで)の海、久慈(くじ)の展示、三陸鉄道の撮影駅

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あまちゃんの訪問先11か所岩手県久慈市中央3-38-2・岩手県久慈市宇部町小袖・岩手県久慈市宇部町24-110-2・岩手県久慈市中央3-58・岩手県久慈市 十段通り商店街・岩手県久慈市畑田26地割・岩手県野田村・岩手県普代村・岩手県普代村第19地割白井104-13・岩手県田野畑(たのはた)村・岩手県久慈市長内町17-32-2
実写ロケ地公開展示

① 三陸鉄道久慈駅

北三陸駅の駅舎と開通式のホーム。駅前のいつくし広場にロケ地看板。

三陸鉄道久慈駅を詳しく

② 小袖海岸・小袖漁港

海女の素潜り、白い灯台、夫婦岩、海へ下りる道の撮影地。

小袖海岸・小袖漁港を詳しく

③ 小袖海女センター

2026年に内装を改修した、北限の海女の歴史展示。

小袖海女センターを詳しく

④ YOMUNOSU 観光交流センター

撮影衣装、ジオラマ、あま絵を見られる駅前の施設。

YOMUNOSU 観光交流センターを詳しく

⑤ 十段通り商店街

ブティック今野と、弥生がファンと関わる場面の通り。

十段通り商店街を詳しく

⑥ 久慈川河川敷

アキたちが自転車で通学する場面の川沿い。

久慈川河川敷を詳しく

⑦ 野田玉川(のだたまがわ)駅

アキとユイがうに丼を売る場面。上りホームから太平洋を望む駅。

野田玉川駅を詳しく

⑧ 堀内(ほりない)駅

袖が浜駅の撮影地。ユイがアイドルの夢を叫ぶホーム。

堀内駅を詳しく

⑨ レストハウスうしお付近から望む大沢橋梁(おおさわきょうりょう)

夏が大漁旗を振った大沢橋梁を、国道45号沿いのレストハウスうしお付近から眺めます。

レストハウスうしお付近から望む大沢橋梁を詳しく

⑩ 田野畑駅

畑野駅の撮影地。種市が東京へ向かう場面に登場。

田野畑駅を詳しく

⑪ 上山琥珀(こはく)工芸(坑道見学の予約受付)

撮影坑道は宇部町の別地点。事業者へ予約し、指定された集合場所から見学。

上山琥珀工芸(坑道見学の予約受付)を詳しく

1三陸鉄道久慈(くじ)駅|「北三陸駅」の駅舎と、開通式を撮ったホーム

橙色の屋根が張り出す三陸鉄道久慈駅と、地図を持つ女性のイラスト

三陸鉄道の久慈駅は、ドラマの「北三陸駅」として撮影された駅です。オレンジ色の三角屋根がある駅舎と、列車が発着するホームが使われました。劇中の開通式でくす玉を割る場面には、市民がエキストラとして参加しています。

現在の駅舎には観光案内所と売店があり、「リアス亭」ではそばやおにぎり、数量限定のうに弁当を販売しています。窓口は7時30分から18時30分まで。ホームへは跨線橋を渡り、列車の発着時刻や入場の条件に沿って利用します。

駅前のいつくし広場にあるのは、市が設置したロケ地の案内看板です。ドラマで観光協会の設定に使った駅前ビルは、老朽化に伴って周囲にバリケードが置かれています。作品の案内は広場の看板で、衣装などの展示は近くのYOMUNOSUで見られます。

所在地は岩手県久慈市中央3-38-2。有料駐車場があり、三陸鉄道は2026年3月14日改正の時刻表を公開しています。

出典:久慈市・ドラマの撮影場所 / 三陸鉄道・久慈駅の案内 / 久慈市・駅前ビルとロケ地看板 / 三陸鉄道の時刻表

所在地岩手県久慈市中央3-38-2

2小袖(こそで)海岸・小袖漁港|海女の海と、白い灯台

小袖海岸の港と防波堤を眺める二人の女性のイラスト

小袖海岸は、ドラマで海女が素潜りをする場面の撮影地です。海へ潜る姿だけでなく、冒頭で、アキの祖母「夏ばっぱ」が登場する場面にも使われました。港の白い小袖港北防波堤灯台は、オープニングなどに登場しています。

海岸の夫婦岩は、祖母の夏がアキを舟から海へ落とす場面の場所です。港へ下りる海沿いの道では、母の春子が手紙を投函する場面や、父の黒川正宗とアキが別れる場面を撮影しました。

漁港には、アキの友人・ユイの兄、足立ヒロシがアルバイトをする監視小屋や、袖が浜漁協の設定に使った撮影小屋もあります。漁協の小屋は、海女caféや大女優・鈴鹿(すずか)ひろ美(み)のコンサート会場としても登場しました。訪問時は漁港の公開区画から海岸の風景を見られます。

小袖海女センターの前は車両通行止めとなるため、車では観光客用駐車場を利用します。

出典:久慈(くじ)市・小袖の場面とロケ地 / 小袖海女センターと駐車場 / NHK・アキの父正宗 / NHK・ユイの兄ヒロシ

所在地岩手県久慈市宇部町小袖

3小袖(こそで)海女センター|北限の海女の歴史を学ぶ展示

白い曲面の外壁が重なる小袖海女センターと、手前の女性のイラスト

小袖海女センターは、この海で続いてきた「北限の海女」の歴史を紹介する施設です。震災で失われた旧施設に代わって2015年に建てられ、2026年8月29日には内装の改修を終えて営業を再開しました。

1階には観光案内と産直のコーナーがあり、2階と3階で海女の歴史を展示しています。入館は無料。ドラマで描かれた素潜りの背景にある、地域の仕事と暮らしを知るための場所です。

海女の素潜り実演は季節の催しです。2026年は7月から9月に行われ、10月時点では終了しています。次の実演日程は、施設の案内で確認できます。

所在地は久慈(くじ)市宇部町24-110-2。通常の開館は9時から17時までで、1月1日は休館します。冬季は閉館が早まるため、訪問日の開館案内を確認してください。施設前へ車で進入せず、観光客用駐車場から歩いて訪ねられます。

出典:久慈市・2026年のセンター改修と利用案内

所在地岩手県久慈市宇部町24-110-2

4YOMUNOSU|実際の衣装と、ドラマのジオラマ

YOMUNOSUのガラス張りの建物と青い円筒形の部分、手前の女性のイラスト

久慈(くじ)駅前の複合施設YOMUNOSUでは、1階の観光交流センターで『あまちゃん』の展示を見られます。撮影で実際に使った衣装、ドラマのジオラマ、漫画家・青木俊直による「あま絵」、登場人物が集まった絵などが展示品です。

1階には、主演したのんが描いた絵「よむのむし」も展示されています。読書する少女に立体のリボンを添えた、縦162センチ、横112センチの作品です。図書館を併設する施設の「本の虫」から題名を考え、少女を施設の門番に見立てました。2021年3月29日に公開されています。

出典:久慈市・のんの絵画「よむのむし」

館内の家具や案内設備にも、久慈の素材が使われています。ソファの意匠は海女の絣(かすり)着物。案内カウンターには琥珀(こはく)が入り、海女と琥珀という地域の特色を表しています。作品資料の展示は、自由に写真を撮れます。

所在地は久慈市中央3-58。観光交流センターの開館時間は9時から21時30分までで、1月1日は休館です。

出典:YOMUNOSU・観光交流センターの展示と利用案内

所在地岩手県久慈市中央3-58

5十段通り商店街|ブティック今野と、町の人々の場面

丸い街灯が並ぶ久慈市の十段通り商店街を歩く二人の女性のイラスト

十段通り商店街は、今野夫妻が営む「ブティック今野」の設定に使われた通りです。渡辺えりが演じる海女・今野弥生が、ファンとやり取りする場面も、ここで撮影しました。

久慈(くじ)の市街地では、劇中の「北三陸秋まつり」も撮影されています。実際の久慈秋まつりは9月に行われる祭りで、山車が街を進みます。普段の商店街と、祭りの日の通りが、それぞれ作品に登場しました。

出典:久慈市・商店街と秋まつりの撮影

所在地岩手県久慈市 十段通り商店街

6久慈(くじ)川の河川敷|アキたちが自転車で通学する道

久慈川の浅い流れと砂利州、川沿いで過ごす三人の旅行者のイラスト

久慈市畑田26地割の久慈川河川敷は、アキたちが北三陸高校へ自転車で通学する場面に使われました。現在も、散歩やランニングをする人が利用する川沿いの場所です。

アキは、高校の先輩・種市浩一(たねいちこういち)に憧れ、潜水土木科への編入を決めます。海女を目指す海での修業に加え、学校でも潜る仕事を学ぶことになりました。

出典:久慈市・河川敷の撮影場所 / NHK・第28回の物語

所在地岩手県久慈市畑田26地割

7野田玉川(のだたまがわ)駅|アキとユイがうに丼を売った駅

海を背景に建つ野田玉川駅の小さな駅舎と、手前の女性のイラスト

野田村にある野田玉川駅は、アキと足立ユイがうに丼を売る場面の撮影地です。二人は「潮騒のメモリーズ」というユニットを組み、町のアイドルとして活動します。

ドラマでは、北三陸鉄道の開業25周年のお座敷列車で二人が歌い、うに丼やミサンガも売れます。鉄道の催しに歌と販売が加わり、駅前の喫茶店もにぎわいました。駅や列車が、二人の活動の場になっていく物語です。

現在の野田玉川駅は無人駅で、上りホームから太平洋を眺められます。トイレとスロープがあり、駐車場はありません。列車で訪ねる場合は、三陸鉄道の時刻表で発着を確認できます。

出典:久慈(くじ)市・うに丼を売る場面 / NHK・お座敷列車の第53回 / 三陸鉄道・野田玉川駅

所在地岩手県野田村

8堀内(ほりない)駅|ユイが夢を叫ぶ「袖が浜駅」

堀内駅のホームと緑の柵、海を眺める女性のイラスト

普代村の堀内駅は、ドラマの「袖が浜駅」として使われました。ユイがアイドルになる夢を叫ぶ場面を撮影した駅です。ドラマの海岸は久慈(くじ)市の小袖(こそで)で撮り、駅はこの堀内で撮ることで、袖が浜の風景をつくっています。

駅は高台にあり、1面のホームと小さな待合室を備えています。無人駅ですがトイレがあり、駐車場はありません。駅を訪れる際は、列車の発着に合わせてホームを利用します。

出典:久慈市・袖が浜駅の場面 / 三陸鉄道・堀内駅と周辺

所在地岩手県普代村

9レストハウスうしお付近|大漁旗で見送った大沢橋梁(おおさわきょうりょう)を望む

レストハウスうしお付近から大沢橋梁と海を眺める女性のイラスト

大沢橋梁は、春子とアキを乗せた列車を、夏が大漁旗を振って見送る場面の撮影地です。撮影では、列車の走る橋の下から夏が旗を振りました。

大沢橋梁を走る列車を眺める場所は、堀内(ほりない)駅から徒歩約5分のレストハウスうしお付近です。店は国道45号沿いの高台にあり、所在地は普代村第19地割白井104-13です。20台分の駐車場も備えています。

出典:久慈(くじ)市・大漁旗の場面 / 普代村観光・大沢橋梁の眺望地点 / 普代村・レストハウスうしお

所在地岩手県普代村第19地割白井104-13

10田野畑(たのはた)駅|種市が東京へ向かう「畑野駅」

桜模様の白壁と木の梁がある田野畑駅と、地図を持つ女性のイラスト

田野畑駅は、劇中の「畑野駅」として使われました。アキが憧れる先輩・種市浩一(たねいちこういち)が、東京へ向かう場面の撮影地です。種市を演じたのは福士蒼汰。

駅の愛称は「カンパネルラ」。現在は売店とトイレ、無料駐車場があり、窓口の営業時間は平日7時30分から16時、土日祝日は8時30分から15時までです。

出典:久慈(くじ)市・種市の上京場面 / NHK・種市とアキの物語 / 三陸鉄道・田野畑駅

所在地岩手県田野畑村

11上山琥珀(こはく)工芸の坑道見学|アキとユイが思いを叫んだ採掘場

白壁に黒い木の梁が見える上山琥珀工芸の建物と、二人の旅行者のイラスト

久慈(くじ)市宇部町の琥珀採掘坑道では、アキとユイが思いを叫ぶ場面を撮影しました。上山琥珀工芸は、予約制で坑道の見学や採掘体験を受け付けています。

琥珀を掘る職人「勉さん」のモデルになったのは、同社を1979年に創業した上山菊太郎です。息子の昭彦が仕事を継ぎ、採掘から研磨、販売までを続けています。琥珀を含む層は厚さ約50センチ。山中の狭い坑道で、排水ポンプなどを使いながら掘り進む仕事です。

見学は事業者への予約が必要です。受付所在地は久慈市長内町17-32-2で、撮影した宇部町の坑道とは離れています。予約の際に集合場所と見学内容を確認してください。アクセサリー作りの体験もあり、予約期限は1週間前です。

出典:久慈市・琥珀坑道の撮影場所 / 久慈市観光ガイド・予約見学 / 岩手県観光・上山琥珀工芸 / 上山琥珀工芸・職人と採掘の仕事

所在地岩手県久慈市長内町17-32-2

作品をもっと知る|『あまちゃん』の家族とアイドルの物語

久慈(くじ)の海や鉄道が登場するのは、海女を目指すアキと、東京に憧れるユイの物語です。二人のアイドル活動を振り返り、劇中の歌や主題曲の録音も紹介します。

母の故郷で出会う、祖母の仕事

2013年に放送されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』は、高校2年生の天野(あまの)アキが、母の春子に連れられて北三陸へ来るところから始まります。初めて会った祖母の夏は、現役の海女。海へ潜る祖母の姿に驚いたアキは、自分も海女になろうと修業を始めます。

海女になりたいと思っても、すぐにウニが獲れるわけではありません。第14回では、アキが夏との約束を破り、危険な時間帯に潜ってしまいます。

天野アキ|海女に憧れた高校生

母の故郷で海女の仕事に出会う主人公です。潜る姿を撮った映像がインターネットで広がり、地元のアイドルとしても注目されていきます。演じたのは能年玲奈(のうねんれな)で、現在は「のん」の名で活動しています。

天野春子|故郷へ戻ったアキの母

アキを連れて北三陸へ戻り、母の夏と再び暮らす人物です。自分がかつて東京へ出たときの思いと、娘の夢に向き合います。演じたのは小泉今日子です。

天野夏|海へ潜り続ける祖母

アキの祖母で、春子の母。「夏ばっぱ」と呼ばれる現役の海女です。アキが憧れる働く姿と、海の厳しさを教える役割を持ちます。宮本信子が演じています。

出典:久慈(くじ)市・NHKの作品あらすじとキャスト / NHK・海女修業の第14回 / のん公式・主演作品の紹介

「潮騒のメモリーズ」が、列車と海女カフェで歌う

アキと足立ユイは、「潮騒のメモリーズ」というユニットで歌います。ユイを演じるのは橋本愛。東京でアイドルになる夢を抱くユイと、北三陸で変わっていくアキが、二人で地元の舞台に立つようになります。

第53回のお座敷列車は、北三陸鉄道の開業25周年を祝う催しです。二人が歌い、うに丼とミサンガが売れ、喫茶リアスもにぎわいます。

GMT47は、社長でプロデューサーの太巻が進める、地元アイドルのユニットです。スカウトの水口がアキとユイを勧誘しました。ユイがオーディションを受ける機会を失ったときには、アキが二人の活動再開を考えます。海女カフェで開く「海女~ソニック」も、二人が共演する舞台になりました。

出典:NHK・第53回 / NHK・ユニット再起の物語 / NHK・GMT47とスカウト

東京のGMT47|先輩グループの代役から始まる活動

東京でアキが加わるGMT47は、当初まだ5人のユニットです。先輩グループ「アメ横女学園」のシャドウ、つまり代役として活動を始めます。地元で二人組として注目されたアキも、東京では新たなメンバーの一人として出発しました。

故郷編では海や駅、町の催しが活動の場となり、東京編では芸能事務所とグループの中で仕事を覚えていきます。母・春子がかつて東京へ出た出来事と、アキ自身の上京が、二つの時代のアイドルへの夢として描かれています。

出典:NHK・東京での活動が始まる第73回 / 母娘の上京をめぐる第71回

春子の歌と、鈴鹿(すずか)ひろ美(み)のコンサート

アキがアイドルを目指すきっかけには、母・春子の歌もあります。春子自身もかつて東京へ出ましたが、その選択を夏に認めてもらえなかった記憶を抱えていました。

薬師丸ひろ子が演じる鈴鹿ひろ美は、大女優です。春子には、かつて鈴鹿の替え玉として歌を吹き込んだ秘密がありました。第154回の北三陸のコンサートでは、鈴鹿がその歌を披露する場面を迎えます。

劇中の海女カフェのコンサート会場には、小袖(こそで)の撮影小屋が使われました。

出典:NHK・春子の歌をめぐる第71回 / NHK・鈴鹿のコンサートの第154回 / 久慈(くじ)市・小袖の撮影小屋

震災後の鉄道と、二人が再び歌う町

物語は、2011年3月11日の東日本大震災も扱います。第133回では、GMTの初ライブの前日に震災が起こり、北三陸鉄道も津波の被害を受けます。ライブは延期され、北三陸では鉄道を残せるかどうかが問題になりました。

ユイは車両に閉じ込められた経験を抱え、東京へ行く夢もかなわないまま地元に残っています。袖が浜のウニにも被害があり、海での仕事と町の交通の立て直しが、北三陸の人々にとって課題となりました。

その後、アキとユイはユニットを再開し、海女カフェも町の人々が手作りで再建します。北三陸で活動する二人の選択と、地域が仕事や生活の場をつくり直す過程が、物語の終盤で描かれました。

出典:NHK・第133回 / 第139回 / 第143回 / 第147回 / 第151回

久慈(くじ)の取材から、演奏家たちとつくった音楽へ

脚本は宮藤官九郎(くどうかんくろう)、音楽は大友良英(おおともよしひで)が担当しました。全156回を通じて、北三陸で暮らすアキと、東京へ出てアイドルを目指すアキを描いています。

出典:久慈市・作品の制作クレジット

大友良英(おおともよしひで)の主題曲ができるまで

大友良英は、2012年8月末に久慈(くじ)や北三陸を取材し、主題曲のスケッチをつくりました。録音では、人数の異なる編成で演奏を重ねています。

主題曲をつくった三度の録音
  1. 2012年9月11日

    10人のデモ

    二種類の演奏を録音。

  2. 2012年11月

    6人で再録音

    編成を変えて、再び演奏。

  3. 2013年1月16・17日

    約40人の完成版

    放送で使う主題曲を収録。

放送では、月曜にスタッフ名まで表示する長い版を使い、それ以外の曜日には通常版が流れました。

出典:Victor・大友良英による主題曲の制作解説

旋律とコードから、現場で組み立てた演奏

音楽制作では、旋律とコードを中心にしたスケッチをもとに、演奏家がアンサンブルをつくっていきました。ブラスやリズムを担当する奏者が、現場で編曲に関わる方法です。

演奏には、宮藤官九郎(くどうかんくろう)もエレクトリックギターで参加しています。

出典:Victor・大友良英(おおともよしひで)による演奏と収録の解説

大友良英(おおともよしひで)の音楽を収めた、35曲のサウンドトラック

『あまちゃん オリジナル・サウンドトラック』は、2013年6月19日に発売されました。全35曲を収録し、大友良英による全曲解説が付いています。品番はVICL-64041です。

主題曲は、通常の長さと長い版の二種類が収録されています。歌を集めた別作品『あまちゃん 歌のアルバム』は、同年8月28日に発売されました。

出典:Victor・オリジナルサウンドトラック / 歌のアルバム

北三陸編と東京編を追った、九か月の撮影

ドラマの撮影は2012年10月に始まりました。NHK出版のヒロイン本は、天野(あまの)アキを演じた能年玲奈(のうねんれな)の九か月を取材し、北三陸編と東京編の写真、インタビューを収めています。

2013年3月25日には、放送に先立ってNHKドラマガイドPart1も刊行されました。出演者や宮藤官九郎(くどうかんくろう)へのインタビューに加え、久慈(くじ)のロケ地を紹介する112ページの本です。

出典:NHK出版・ヒロインの九か月を追った本 / ドラマガイドPart1

2013年の放送から、久慈(くじ)で続く作品との関わりへ

  1. 2012年8月末大友良英(おおともよしひで)が久慈・北三陸を取材制作
  2. 2012年10月ドラマの撮影開始制作
  3. 2013年1月16・17日約40人の演奏で主題曲を録音音楽
  4. 2013年3月25日NHKドラマガイドPart1刊行出版
  5. 2013年4月1日連続テレビ小説あまちゃん放送開始放送
  6. 2013年6月19日35曲入りサウンドトラック発売音楽
  7. 2013年8月28日劇中歌を集めた歌のアルバム発売音楽
  8. 2013年9月28日全156回の最終回を放送放送
  9. 2013年じぇじぇじぇが流行語大賞を受賞反響
  10. 2014年4月6日三陸鉄道が震災後の全線運行を再開地域
  11. 2015年4月小袖(こそで)海女センターが再建開業地域
  12. 2021年3月29日のん作よむのむしをYOMUNOSUで披露展示
  13. 2023年4月3日BSプレミアム・BS4Kで再放送開始放送
  14. 2023年9月23日久慈で10周年コンサート開催公演
  15. 2026年8月29日小袖海女センターが内装改修後再開地域

物語の北鉄と、実際の三陸鉄道の再開

ドラマの最終回は、2013年9月28日に放送されました。物語の中では2012年7月1日を迎え、北三陸鉄道の一部再開と海開きが行われます。アキとユイは、再びお座敷列車で歌いました。

現実の三陸鉄道が、震災後に全線の運行を再開したのは2014年4月6日です。放送終了の翌年、海岸沿いの駅を列車で結ぶ路線が復旧しました。

小袖(こそで)では、震災で流失した施設に代わり、2015年4月に小袖海女センターが再建開業しています。

出典:NHK・最終回 / 三陸鉄道の歩み / 久慈(くじ)市・海女センターの再建

2023年、久慈(くじ)に戻った「暦の上ではディセンバー」

放送から10年を迎えた2023年9月23日、久慈市文化会館アンバーホールで記念コンサートが開かれました。のん、大友良英(おおともよしひで)のバンド、宮本信子らが出演し、作品の音楽を久慈で演奏しています。

「暦の上ではディセンバー」は、宮藤官九郎(くどうかんくろう)が詞を書き、Sachiko M、江藤直子、高井康生、大友良英が作曲した曲です。10周年の演奏映像は、のんの公式チャンネルで公開されました。

出典:久慈市広報・10周年コンサート / のん公式・久慈での演奏映像

研究所メモ|ビジネスの視点から:撮影地と、資料を見られる拠点を結ぶ

久慈(くじ)には、ドラマに映った駅や海岸に加え、衣装やジオラマを見られるYOMUNOSUがあります。実際に使われる交通や漁港の景観と、作品を知るために整えた展示施設が、異なる役割で来訪者を迎えています。

駅前ビルの老朽化に対して、市はいつくし広場のロケ地看板と、YOMUNOSUの展示を案内しました。撮影当時の建物が同じ条件で使えなくなったとき、資料や案内を公開できる場所へ引き継ぐことが、長く作品を訪ねられる町づくりにつながります。

出典:久慈市・駅前ビルと作品案内の対応 / YOMUNOSUの展示

出典

会期・営業時間・チケットは執筆時点の情報です。お出かけ前に各公式サイトで最新の情報を確認してください。

よくある質問

ドラマの北三陸市はどこにありますか?

北三陸市はドラマの架空の町です。故郷編は、岩手県久慈市を中心に、洋野町、野田村、普代村、田野畑村で撮影されました。

北三陸駅と袖が浜駅の撮影地はどこですか?

北三陸駅は三陸鉄道の久慈駅、袖が浜駅は普代村の堀内駅です。袖が浜の海岸の風景は、久慈市の小袖海岸で撮影しました。

撮影で使った衣装を見られますか?

久慈駅前のYOMUNOSUの1階観光交流センターに、実使用の衣装やドラマのジオラマ、あま絵などがあります。展示は自由に写真を撮れます。

小袖海女センターの入館料はいくらですか?

入館は無料です。1階に観光案内と産直、2階と3階に北限の海女の歴史展示があります。2026年8月29日に内装改修後の営業を再開しました。

海女の素潜り実演はいつでも見られますか?

実演は季節の催しです。2026年は7月から9月に行われ、10月時点では終了しています。次の実施日程は施設の案内で確認できます。

大漁旗で列車を見送った橋はどこですか?

大沢橋梁です。列車が走る橋を眺める場所は、堀内駅から徒歩約5分のレストハウスうしお付近です。

久慈駅でうに弁当を買えますか?

駅舎のリアス亭で、数量限定のうに弁当を扱っています。販売数に限りがあるため、当日の提供は店の案内に沿って確認できます。

駅前の観光協会のビルへ入れますか?

撮影に使った旧駅前ビルの周囲には、老朽化に伴うバリケードが設けられています。作品の案内は久慈駅前のいつくし広場の看板で、資料展示はYOMUNOSUで見られます。

琥珀を採る坑道は見学できますか?

上山琥珀工芸が予約制で坑道見学を受け付けています。受付は久慈市長内町、撮影した坑道は宇部町にあるため、予約時に集合場所を確認して訪ねます。