推し活×聖地巡礼

「すずめの​戸締まり」​の​聖地巡礼|豊後森機関庫、​織笠駅と​道の​駅大谷海岸へ​【推し活×聖地巡礼】

映画の終盤に登場する織笠(おりかさ)駅と、すずめたちが食事をする道の駅大谷海岸(おおやかいがん)。大分には、扇形機関庫のモチーフとされる豊後森(ぶんごもり)機関庫公園があります。『すずめの戸締まり』の旅を、現地の駅や建物からたどります。

主人公は、九州に暮らす高校生・岩戸鈴芽(いわとすずめ)です。扉を閉じる仕事をする青年・宗像草太(むなかたそうた)との出会いから、物語が始まります。二人の旅に関わる場所と、映画公開後に山田町でつくられた再現扉を訪ねます。

豊後森機関庫の円弧状の柱列と転車台を訪れる女性のイラスト

機関庫、三陸の駅、海辺の道の駅を訪ねる

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すずめの戸締まりの訪問先5か所大分県玖珠(くす)町・岩手県山田町・宮城県気仙沼市・東京都千代田区
作品の舞台公開展示

① 豊後森(ぶんごもり)機関庫公園

扇形機関庫のモチーフとされる文化財。転車台や保存蒸気機関車を見られます。

豊後森機関庫公園を詳しく

② 織笠(おりかさ)駅

映画の終盤に登場する、震災後に移転した三陸鉄道の駅。

織笠駅を詳しく

③ 山田湾展望広場

公開後に設置された再現扉と山田湾の景色。

山田湾展望広場を詳しく

④ 道の駅大谷海岸(おおやかいがん)

すずめたちが休憩する道の駅。海辺で食事や買い物ができます。

道の駅大谷海岸を詳しく

⑤ 御茶(おちゃ)ノ水(みず)駅

東京の場面に登場する駅。公開時の装飾企画は終了しています。

御茶ノ水駅を詳しく

1豊後森(ぶんごもり)機関庫公園|扇形に並ぶ機関庫と転車台

豊後森機関庫の窓列と赤い転車台を眺める二人の旅行者のイラスト

大分県玖珠(くす)町の豊後森機関庫公園には、扇形に広がる旧機関庫と、機関車の向きを変える転車台が残っています。『すずめの戸締まり』に登場する機関庫のモチーフとされる場所です。

機関庫は、機関車を収めて整備するための建物です。中央の転車台で機関車の方向を変え、扇形に並んだ線路へ移していました。転車台の直径は18.5メートル。現在は機関庫と転車台が国の登録有形文化財となり、公園の公開区画から外観を見学できます。

1934年に久大線が全線開通した際、ここに機関区が開設されました。水分峠の急勾配を越える列車のため、石炭と水の補給や機関車の交換を担った施設です。1948年には機関車25両を配備し、217人が働いていました。蒸気機関車の時代を支えた機関区は、無煙化が進む中で1971年に廃止されました。

建物には、1945年8月4日の機銃掃射による弾痕も残っています。公園には保存された蒸気機関車29612号もあり、扇形の建物、転車台、実物の機関車をまとめて見られます。

敷地に併設されているのが、豊後森機関庫ミュージアムです。機関庫の歴史に加え、鉄道車両などのデザインを手掛ける水戸岡鋭治の作品や資料を展示しています。所在地は大分県玖珠郡玖珠町岩室36-15で、JR豊後森駅から歩いて訪ねられます。

ミュージアムは通常10時から16時まで開館し、月曜が休館です。月曜が祝日の場合は翌日が休館となり、年末年始にも休館します。公園の外観見学と、ミュージアムへの入館は別に利用でき、中学生以上の入館料は100円です。

出典:玖珠町観光協会・豊後森機関庫公園 / 玖珠町・豊後森機関庫ミュージアム

所在地大分県玖珠町の豊後森機関庫公園

2織笠(おりかさ)駅|三陸鉄道が走る、山田町の駅

黒い湾曲屋根の織笠駅と、地図を持つ女性のイラスト

岩手県山田町の織笠駅は、映画の終盤に登場する駅です。映画には駅の外観や駅名の表示が描かれています。

織笠駅は、三陸鉄道リアス線の無人駅です。2011年の東日本大震災で旧駅が被災し、旧所在地から約1キロメートル北へ移りました。近くには移転してきた住宅もあり、駅は新たな住まいで暮らす人たちの交通を支えています。

2019年3月23日には、旧JR山田線の宮古・釜石間が三陸鉄道へ移管され、南北の区間とつながるリアス線が開通しました。織笠駅もこの線上にあります。駅にはスロープと少数の無料駐車スペースがあり、トイレはありません。列車で訪ねる場合は、往復の時刻を三陸鉄道の時刻表で確認できます。

出典:山田町観光協会・作品と町の風景 / 気仙沼観光公式・新海監督の上映会発言 / 三陸鉄道公式 / リアス線の開通

所在地岩手県山田町の織笠駅

3山田湾展望広場|町を訪れるファンのためにつくられた扉

山田湾の小島と岸壁、青い屋根の建物を描いたイラスト

山田湾展望広場には、映画の「後ろ戸」を再現した扉があります。映画公開後、織笠(おりかさ)駅などを訪れるファンを迎えるため、山田町観光協会が設置しました。扉は開け閉めでき、枠の向こうに山田湾が広がります。

展望デッキからは、湾に浮かぶオランダ島も見渡せます。海と島々を眺められる高台に、作品にちなんだ扉を置いた場所です。

所在地は山田町織笠第11地割111-9。駐車スペースがあり、織笠駅からも歩いて訪ねられます。

出典:山田町観光協会・山田湾展望広場 / 再現扉を設置した経緯

所在地岩手県山田町の山田湾展望広場

4道の駅大谷海岸(おおやかいがん)|すずめたちが食事をする、海辺の休憩場所

木目の外壁と青灰色の庇がある道の駅大谷海岸と、手前の女性のイラスト

宮城県気仙沼市の道の駅大谷海岸は、映画の終盤ですずめたちが休憩する場所です。新海誠(しんかいまこと)監督は、震災後にできた新たな拠点であることから、この道の駅を場面に選びました。作中に登場するラーメンやソフトクリームも、現地の食べ物をもとにしています。

ロケハンでは、新海監督もラーメンとソフトクリームを食べています。三木陽子助監督は、その土地らしい食べ物を探し、ピーナッツクリームサンドを提案しました。道の駅での休憩には、場所だけでなく、取材で出会った食べ物も取り込まれています。

道の駅は2011年の震災で全壊しました。その年の7月から仮営業を始め、仮設店舗での営業を続けながら再建へ進み、2021年3月28日に本施設が開業しています。現在の建物は、震災後の約10年を経て整備されたものです。

現施設では、魚の骨をイメージした回廊や、宮城県産の木材を使った内装が見どころです。マンボウを映すプロジェクションマッピングもあり、2階の海側テラスからは海を望めます。産直市場の買い物に加え、建物の中やテラスで過ごせる道の駅です。

館内では、観光案内所前の通路に椅子が並び、映画の休憩場面とよく似た配置を見られます。クレーンゲームの位置は映像と異なり、実物は施設の入口にあります。雨宿りの場面に似た駐車区画は、移動に配慮が必要な人のための「おもいやり駐車場」です。撮影のために駐車する場所にはできません。

施設には産直市場、カフェテリア、ファストフードの店があります。所在地は気仙沼市本吉町三島9。JR気仙沼線BRTの大谷海岸駅から訪ねられ、車の場合は三陸自動車道の大谷海岸インターチェンジを利用できます。

通常、産直市場は9時から18時、カフェテリアは10時から16時、ファストフードは9時から16時です。買い物と食事では営業時間が違うため、作中の食べ物を目当てに訪れる場合は食事の営業に合わせます。メニューの提供状況は、店舗の当日の案内を確認してください。

出典:気仙沼観光公式・新海監督の上映会発言 / 映画に登場する道の駅大谷海岸 / 道の駅大谷海岸・施設案内 / 気仙沼市広報・2021年の再開業

所在地宮城県気仙沼市の道の駅大谷海岸

5御茶(おちゃ)ノ水(みず)駅|東京の場面に登場する鉄道の駅

御茶ノ水の神田川、聖橋と電車を眺める男性のイラスト

東京都の御茶ノ水駅は、映画の東京の場面に登場する駅です。神田川に沿ってホームがあり、お茶の水橋口と聖橋口の二つの出口があります。

現在の聖橋口駅舎は、映画公開後の2023年12月3日に使い始めました。2025年3月31日には、約500平方メートルの駅前広場も全面的に利用できるようになり、広場から聖橋へ上がる階段が設けられています。

駅のそばに架かる聖橋は、1927年の震災復興橋です。建築家・山田守が設計し、神田川をまたぐ大きなアーチと、線路や道路の上の小さなアーチを組み合わせました。橋の名は、両側にある湯島聖堂とニコライ堂に由来します。

聖橋の上からは神田川とお茶の水橋を、駅のホームからは聖橋のアーチを眺められます。川の両岸と、川沿いを走る鉄道が重なるのが、この駅周辺の景観です。

映画公開時には、お茶の水橋口に作品の装飾やフォトスポットが設けられました。2022年11月から2023年1月までの企画として行われたものです。

出典:JR東日本・映画に登場する御茶ノ水駅と公開記念企画 / 聖橋口駅舎の使用開始 / 駅前広場の整備 / 千代田区・聖橋の建築と眺望

所在地東京都千代田区の御茶ノ水駅

作品をもっと知る|『すずめの戸締まり』の旅と人物

扉や椅子が物語の中でどのような意味を持つのか、すずめと草太の出会いから紹介します。各地で二人を助ける人物や、旅の場面をつくった演技と音楽も取り上げます。

九州の町で出会った高校生と「閉じ師」

『すずめの戸締まり』は、新海誠(しんかいまこと)が原作・脚本・監督を務めたアニメーション映画です。主人公は、九州の町で叔母と暮らす17歳の高校生・岩戸鈴芽(いわとすずめ)。日々の通学の途中で、扉を探して旅をする青年・宗像草太(むなかたそうた)と出会います。

草太の仕事は「閉じ師」です。人が使わなくなった場所に現れる扉を閉じ、向こう側から災いが出てくるのを防ぎます。すずめが山の廃墟で見つけた扉も、その一つ。興味を持って開いた扉から、彼女は思いがけない出来事に巻き込まれていきます。

そこへ現れるのが、言葉を話す白い猫・ダイジンです。ダイジンによって、草太は小さな椅子に姿を変えられてしまいます。それは、すずめが幼い頃から持っている、脚が一本欠けた椅子でした。すずめは走り回る椅子になった草太とともに、各地の扉を閉じる旅に出ます。

旅の舞台は、九州、四国、関西、東京、東北です。フェリーや列車、車で移動するすずめは、各地で出会った人たちの助けを受け、草太と扉を閉めていきます。

すずめの暮らしと旅を支える人たち

岩戸環(いわとたまき)|すずめを育ててきた叔母

すずめと九州で暮らす叔母で、漁協で働いています。突然旅に出たすずめを心配し、行方を追います。すずめの母・椿芽の妹です。

海部千果(あまべちか)|愛媛で出会う同世代の女の子

旅の途中のすずめと知り合う、同い年の女の子です。愛媛で家族が民宿を営んでいます。

二(に)ノ宮(みや)ルミ|神戸でスナックを営む母親

幼い双子を育てながら、神戸でスナックを営んでいます。すずめを助け、店や家族の日常へ迎え入れます。

宗像羊朗(むなかたひつじろう)|草太に仕事を教えた祖父

草太の祖父で、閉じ師の師匠でもあります。東京の病院に入院しています。閉じ師の役目を引き継いだ孫の草太を厳しく導いてきた人です。

芹澤朋也(せりざわともや)|赤い車で旅に加わる草太の友人

草太の友人です。言葉や態度は荒くても友達思い。赤いスポーツカーを運転し、すずめたちの旅に加わります。声を担当したのは神木隆之介です。

岩戸椿芽(いわとつばめ)|幼いすずめと暮らした母

すずめの母で、環の姉です。料理や工作が得意で、幼いすずめを育てました。声は花澤香菜。旅の中で、すずめが幼い頃に過ごした時間も描かれます。

声の出演は、すずめ役が原菜乃華(はらなのか)、草太役が松村北斗(まつむらほくと)です。原は1,700人を超えるオーディション参加者から選ばれました。草太は人間の青年であると同時に、旅の多くの場面で小さな椅子として動く役。声と椅子の動きを組み合わせて、すずめと会話する一人の人物を表現しています。

出典:映画公式・物語と登場人物、キャスト

椅子になった青年の演技と、旅を動かす音楽

草太を椅子に変え、二人の会話をつくる

草太は美しい青年としてすずめの前に現れますが、物語の早い段階で、小さな椅子に姿を変えられます。この姿には、コミカルさともの悲しさをともに持たせる狙いがありました。椅子になった青年が廃墟を巡るという組み合わせを、新海監督は演出の軸に据えています。

声を演じる原菜乃華(はらなのか)にとって、新幹線や電車の中ですずめと椅子の草太が小声で話す場面は、後半の重い場面を演じる際にも大切なものでした。アフレコで気持ちが張り詰めたときは、その穏やかなやり取りの映像を見て心を落ち着かせていました。

出典:東宝・2022年11月11日初日舞台挨拶

二人の声の収録では、原と松村北斗(まつむらほくと)が並び、監督がガラス越しのブースから指示を出しました。最初に二人へ渡したビデオコンテには、新海監督自身がすべての人物の声を吹き込んでいます。画面の動きと台詞のタイミングを持つ仮の映像をもとに、俳優の声を入れていく制作でした。

2023年5月27日の終映イベントでは、監督が書いた後日談を生でアフレコする企画も行われました。原がすずめ、松村が草太を演じ、芹澤の声は監督が担当。本編では草太と芹澤が直接言葉を交わす場面がないため、イベント用の新しい会話が披露された機会です。

出典:東宝・2023年5月27日終映イベント

人が去った場所に現れる扉

廃墟に残された扉は、すずめが暮らす世界と、その向こうの世界を隔てるものです。扉を開けて始まった旅が、草太とともに扉を閉める旅へ変わります。

草太が使うのは、龍の形を取り入れた鍵です。新海監督が造形の手掛かりにしたのは、日本列島が龍のように長い巨大な生物の上にあるという、昔の地震の捉え方でした。閉じ師には、その龍を制御するイメージを重ねています。扉を閉めるための道具にも、地震をめぐる想像が組み込まれました。

背景に取り入れる場所を選ぶ際には、震災後に生まれた場所も重視しました。道の駅大谷海岸(おおやかいがん)を訪れたのは、2021年頃。新海監督は周辺の複数の道の駅を見たうえで、新しい拠点として再建された施設を物語の終盤へ取り入れました。映画の最後に登場する織笠(おりかさ)駅も、震災後に移転した場所です。

出典:気仙沼上映会・新海誠(しんかいまこと)監督の制作談

RADWIMPSと陣内一真(じんのうちかずま)、十明(とあか)が参加した音楽

音楽はRADWIMPSと映画音楽作曲家の陣内一真が共同で担当しました。RADWIMPSにとっては、『君の名は。』『天気の子』に続く、新海誠(しんかいまこと)監督作品への3度目の参加です。主題歌「すずめ」を歌うのは十明。

RADWIMPSの野田洋次郎が最初の依頼を受けたのは、2020年の春頃でした。脚本を受け取って楽曲制作を始め、映画の制作とともに音楽も形になっていきます。2年以上にわたる映画制作の途中で、十明と陣内が参加しました。

オーケストラの録音は、ロンドンのAbbey Road Studiosで行われました。

出典:映画公式・スタッフと音楽制作コメント

サウンドトラックは全29曲で、映画公開と同じ2022年11月11日に発売されました。「廃墟の温泉街」「廃校の風景」「ドライブ」「東京上空」「常世」「戸締まり」と、舞台や出来事の名前を持つ曲が並びます。「廃校の風景」と「ドライブ」は陣内、「東京上空」はRADWIMPSの作曲。「廃墟の温泉街」「常世」「戸締まり」は、両者の共作です。

主題歌は「すずめ feat.十明」と「カナタハルカ」。歌のある楽曲と、人物の会話や動きに重なる劇伴を、一枚のアルバムに収めています。

出典:RADWIMPS/陣内一真・サウンドトラックと作曲クレジット

十明の声を見つけたきっかけはTikTokでした。自宅のクローゼットでiPhoneを使って録音していた歌手が、オーディションのためRADWIMPSのスタジオへ。そこで初めてマイクを使って録音しました。映画の最初の特報も、歌い出しのブレスから始まる構成です。

録音の最終段階では、野田洋次郎と陣内が、台詞、音楽、効果音のバランスを調整しました。オーケストラを加えた音楽を、画面の音と合わせる作業です。完成披露の直前まで、音を重ねるダビングステージでの調整が続きました。

アルバムには、本編で使わなかった「Tamaki」と「すずめの涙」も収録されています。「Tamaki」は叔母の岩戸環(いわとたまき)を指す曲で、環を演じた深津絵里は、役作りの際にこの曲を聴いていました。

出典:RADWIMPS・2022年11月11日制作日記

人物のデザイン、動き、背景を担ったスタッフ

人物の姿を設計するキャラクターデザインは田中将賀、作画監督は土屋堅一(つちやけんいち)、美術監督は丹治匠が担当しました。土屋は『星を追う子ども』に共同作画監督として参加し、丹治は『雲のむこう、約束の場所』から新海作品に関わってきたスタッフです。

公開後の展覧会では、企画書、絵コンテ、作画、美術が展示されました。物語の企画から画面の構成、人物の絵、背景へと、完成した映画に至る素材を公開した企画です。映画の一場面を再現した、椅子がミミズに刺さる姿のフォトスポットも設けられました。ミミズは、地下にたまった巨大なエネルギーが鈴芽や草太に見せる姿です。

出典:映画公式・スタッフ / 新海誠(しんかいまこと)作品公式・展覧会の内容 / 新海誠監督・ミミズの設定

映画の公開から、各地の上映と地域の企画へ

『すずめの戸締まり』は、2022年11月11日に劇場公開されました。映画に先立って、新海誠(しんかいまこと)自身が書いた原作小説も刊行されています。公開後には国際映画祭への出品や各地での上映会、映像商品の発売へと展開しました。

  1. 2020年春頃野田洋次郎への音楽制作依頼制作
  2. 2021年12月15日ティザービジュアルを公表発表
  3. 2022年4月9日新ビジュアルと公開日を発表発表
  4. 2022年4月10日特報映像を公開映像
  5. 2022年7月15日最新予告を公開映像
  6. 2022年8月24日新海誠の原作小説を発売書籍
  7. 2022年11月2日47都道府県の企業による日本の戸締まりプロジェクト開始地域
  8. 2022年11月11日映画を劇場公開公開
  9. 2023年2月23日ベルリン国際映画祭で上映映画祭
  10. 2023年3月10日日本アカデミー賞最優秀音楽賞をRADWIMPS・陣内一真(じんのうちかずま)が受賞受賞
  11. 2023年5月27日国内の通常劇場公開が終映公開
  12. 2023年9月20日Blu-rayとDVDを発売、おかえり上映開始映像
  13. 2024年4月5日金曜ロードショーで地上波初放送放送

2023年のベルリン国際映画祭では、コンペティション部門に出品され、2月23日に現地で上映されました。同年3月の日本アカデミー賞では、RADWIMPSと陣内一真が最優秀音楽賞を受賞。草太を演じた松村北斗(まつむらほくと)も、話題賞の俳優部門を受賞しています。音楽と声の演技が、それぞれ賞を得た作品です。

「おかえり上映」で加わった、草太の声

国内での通常の劇場公開は、2023年5月27日にいったん終了しました。その後、9月20日から10月5日まで「おかえり上映」が行われています。ラストシーンに草太からすずめへの「ただいま」を加えた、再編集版での上映です。

この上映には、新海誠(しんかいまこと)監督と三木陽子助監督による副音声も用意されました。作品本編に、制作した二人の解説を重ねて聞ける企画です。

9月20日は、Blu-rayとDVDの発売日でもあります。映画館での再上映と、自宅で作品を見るための商品の発売が同じ日に重なりました。

出典:映画公式・2023年の終映、おかえり上映、映像商品

映像商品の本編は、劇場公開版から273カットを調整しています。スタンダード版のBlu-rayとDVDにも、監督と三木助監督による音声解説を収録。コレクターズ・エディションには、さらに制作の過程をたどる映像が付いています。

コレクターズ版の内容は、監督のビデオコンテ、原菜乃華(はらなのか)と松村北斗(まつむらほくと)が映像を見ながら話すビジュアルコメンタリー、約2年にわたる制作ドキュメンタリーなど。声のオーディションとアフレコの様子、監督・野田洋次郎・陣内一真(じんのうちかずま)の音楽座談会も収めました。新海監督とジャーナリストの膳場貴子が、3月11日をめぐって話す対談も収録されています。絵や音が完成する前の制作段階を知りたい場合は、この版が対象になります。

出典:映画公式・Blu-rayとDVDの版別仕様

47都道府県の企業が参加した「日本の戸締まりプロジェクト」

映画の公開前、2022年11月2日に始まったのが「日本の戸締まりプロジェクト」です。47都道府県の企業が参加し、それぞれの商品や事業と映画を結び付けました。作品に登場する町だけでなく、全国の店や交通機関、観光施設が参加する宣伝企画でした。

例えば宮崎県では宮崎カーフェリー、愛媛県では菓子処畑田本舗、兵庫県ではホテルニューアワジ、宮城県では菓匠三全が参加しました。

公開後の12月には、KDDIと連携した「すずめさんぽ」も登場しました。各地の景色や周辺観光を紹介した、当時の特設企画です。

出典:日本の戸締まりプロジェクト・参加企業 / 映画公式・地域連携企画

新海誠(しんかいまこと)自身の文章で読む、すずめと草太の旅

『小説 すずめの戸締まり』は、映画の監督でもある新海誠が書いた原作です。2022年8月24日にKADOKAWAの角川文庫から刊行されました。文庫判384ページ。映画を作った本人の文章で、すずめと草太の旅を読める一冊です。

出典:KADOKAWA・小説 すずめの戸締まり / 映画公式・予告公開

研究所メモ|ビジネスの視点から:再現扉で、訪れる場所をつくる

山田町では、映画を見た人が駅などを訪れるようになり、観光協会が山田湾展望広場に再現扉を設置しました。作品の背景を見つけたファンの動きに対し、地域が写真を撮れる場所を用意した事例です。

企業が参考にできるのは、作品との関わりを具体的な施設利用へ結び付けることです。道の駅では食事や買い物、機関庫では文化財と鉄道史の見学ができます。映画の場面と、現地で今提供できる体験を結び付ければ、来訪者は目的を持って施設を利用できます。

出典

会期・営業時間・チケットは執筆時点の情報です。お出かけ前に各公式サイトで最新の情報を確認してください。

よくある質問

すずめの戸締まりは誰の作品ですか?

新海誠が原作・脚本・監督を務めた、2022年11月11日公開のアニメーション映画です。17歳のすずめと、閉じ師の草太が各地の扉を閉める旅に出ます。

織笠駅は映画に登場しますか?

終盤に登場します。現在の駅は東日本大震災で被災した旧駅から約1キロメートル北へ移転した駅で、三陸鉄道リアス線の列車が停車します。

山田湾展望広場の扉は何ですか?

映画公開後、町を訪れるファンのために山田町観光協会が設けた再現扉です。扉越しに山田湾を眺めたり、写真を撮ったりできます。

豊後森機関庫は見学できますか?

公園の公開区画から機関庫と転車台の外観を見られます。隣接するミュージアムでは、鉄道の歴史や水戸岡鋭治のデザイン資料を展示しています。

道の駅大谷海岸では何ができますか?

産直市場や飲食店があり、買い物や食事ができます。映画に登場する食べ物は、ラーメン、ソフトクリーム、ピーナッツクリームサンドです。現在のメニューは店舗の案内で確認してください。

御茶ノ水駅の映画の扉は今もありますか?

公開記念のフォトスポットは、2022年11月から2023年1月上旬までの期間限定企画でした。映画に登場した駅そのものは、現在も利用できます。

宮崎の道の駅なんごうの扉へ行けますか?

扉のあるウッドデッキは、2026年9月1日から10月31日まで改修工事による休業が告知されています。工事は延長の場合もあるため、再開状況は施設の最新案内を確認してください。

原作小説はどの本ですか?

新海誠著の小説 すずめの戸締まりです。KADOKAWAの角川文庫から2022年8月24日に刊行された384ページの文庫です。

日本の戸締まりプロジェクトとは何ですか?

映画公開前に47都道府県の企業が参加した宣伝企画です。交通、菓子、宿泊などの企業が、それぞれの商品や事業と作品を結び付けました。