Vol.3

「秒速5センチメートル」​の​聖地巡礼|種子島の​海と​長野の​駅から、​アニメと​実写の​風景を​たどる​【推し活×聖地巡礼】

「秒速5(びょうそくご)センチメートル」の第二話「コスモナウト」で、高校生の澄田花苗(すみだかなえ)がサーフィンを練習するのが種子島(たねがしま)の中山海岸(なかやまかいがん)です。2007年のアニメでは、海へ向かう花苗と、ロケットの打ち上げを見上げる主人公・遠野貴樹(とおのたかき)が描かれます。砂浜から広がる海と空が、この章を象徴する風景です。

2025年の実写映画では、長野県の豊野駅(とよのえき)、牟礼駅(むれえき)、小諸駅(こもろえき)が撮影に使われました。北しなの線や飯山線、小海線が通る現役の駅について、駅舎や駅前広場、接続路線とあわせて紹介します。新海誠(しんかいまこと)のアニメと奥山由之(おくやまよしゆき)の実写版、それぞれの登場人物や制作の過程、公開の歩みもたどります。

桜の咲く街でカメラを持つ眼鏡の女性のイラスト

種子島(たねがしま)の海岸と、実写映画を撮影した長野の3駅

種子島の中山海岸(なかやまかいがん)はアニメの第二話に登場する場所です。長野の豊野駅(とよのえき)と牟礼駅(むれえき)、小諸駅(こもろえき)は、2025年の実写映画の撮影地として公表されています。海へ出る花苗を思い出す砂浜から、俳優たちの演技を支えた駅まで、それぞれの映画に残る風景を訪ねます。

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秒速5(びょうそくご)センチメートルの訪問先4か所鹿児島県中種子町・長野県長野市・長野県飯綱町・長野県小諸市
作品の舞台実写ロケ地

① 中山海岸

アニメの第二話「コスモナウト」で、高校生の澄田花苗(すみだかなえ)がサーフィンを練習する海岸です。

中山海岸を詳しく

② 豊野駅

2025年の実写映画を撮影した駅。飯山線と北しなの線が接続し、人々が行き交います。

豊野駅を詳しく

③ 牟礼駅

2025年公開の実写版で撮影に使われた駅。木組みの破風と緑の屋根が印象に残ります。

牟礼駅を詳しく

④ 小諸駅

実写映画の撮影に使われた、城下町の駅。しなの鉄道線と小海線が接続します。

小諸駅を詳しく

1中山海岸(なかやまかいがん)|花苗が海と向き合う、種子島(たねがしま)の砂浜

青い海と砂浜が広がる種子島の中山海岸のイラスト

中山海岸は、第二話「コスモナウト」で花苗がサーフィンを練習する海岸です。種子島の東側に広がる砂浜に立つと、海へこぎ出す花苗と、その先に続く広い空が思い浮かびます。

新海誠(しんかいまこと)は2011年の公開対談で、第二話の舞台を種子島にした大きな理由はロケットの打ち上げを見る場面にあったと語りました。空へ向かうロケットを二人で眺めながら、花苗は貴樹の気持ちが自分へ向いていないと気付きます。その場面を成立させる土地として種子島が選ばれました。

取材を重ねる中で、島でサーフィンが盛んなことや、ロケットを運ぶ車両が時速5キロで進むことを知り、物語が広がっていったといいます。

新海監督は「秒速5(びょうそくご)センチメートル」の全編でロケハンを行い、種子島には1か月滞在して何千枚もの写真を撮りました。写真をもとに絵を起こしたカットだけでなく、カメラを置けない視点ではアニメーション用紙の下絵からデジタルの背景を制作しています。手描きの背景も、写真をもとにした美術と差が出ない密度に仕上げる方針でした。人物の線でも原画のかすれや途切れを残し、一枚ずつイラストのように色を塗っています。

出典:制作会社・種子島を選んだ理由についての新海誠の公開対談

出典:鹿児島県・中山海岸とコスモナウト / 種子島観光協会・アニメの聖地

中山海岸は中種子町野間、中山集落の東側にあります。駐車場にはシャワーとトイレがありますが、電波が入りにくい場所です。地図や連絡先を事前に確認しておくと、現地でも落ち着いて過ごせます。夏の種子島を訪ねる際は、強い日差しへの備えと当日の海況も確かめておきましょう。

出典:中種子町・中山海岸の所在地と案内

ここ!種子島の東海岸にある砂浜

2豊野駅(とよのえき)|実写映画を撮影した、長野の現役の駅

豊野駅前を訪ねる三人の男女のイラスト

長野市の豊野駅は、2025年公開の実写映画の撮影地です。JR飯山線としなの鉄道北しなの線が接続する駅で、長野市の北東部にあります。列車を乗り換える人が行き交う地域の拠点で、2025年1月に長野県内で撮影が行われました。

出典:長野市公文書館・豊野駅整備関係の資料目録

出典:ながのフィルムコミッション・撮影地案内 / 実写映画公式サイト

ここ!長野市豊野町の鉄道駅

3牟礼駅(むれえき)|実写版を撮影した飯綱町の駅

牟礼駅を訪ねる二人の女性のイラスト

飯綱町の牟礼駅も、実写映画の撮影に使われた駅です。しなの鉄道北しなの線が通り、町内の交通とも結ばれています。地域のバスと鉄道の利用者が行き交う、暮らしの中の駅です。

駅前広場は町の整備計画に沿って造られ、ロータリーを含む広場が2019年4月26日に供用を開始しました。駅前駐車場の利用登録は、駅舎内の観光協会で受け付けています。

牟礼駅の所在地は飯綱町大字豊野4921-1です。住所に「豊野」の地名が入っていますが、先に紹介した長野市の豊野駅(とよのえき)とは別の駅です。駅名だけで検索するより、路線名と自治体名まで確かめると二つの撮影地を見分けやすくなります。

出典:飯綱町・牟礼駅周辺の利用案内 / しなの鉄道・牟礼駅

出典:ながのフィルムコミッション / 飯綱町・牟礼駅の交通案内 / 信州フィルムコミッションネットワーク

駅舎の中には飯綱町観光協会があり、町の観光案内を受けられます。駅舎は2022年に竣工100周年を迎えました。2024年には新しいデザインの駅名標がお披露目され、飯綱町のキャラクター「みつどん」と「鉄道むすめ」の上田れむが描かれています。駅前広場だけでなく、ホームの駅名標にも飯綱町らしい図柄を見つけられます。

出典:飯綱町・2024年9月の駅名標発表 / しなの鉄道・牟礼駅の駅名標お披露目会

ここ!飯綱町の鉄道駅

4小諸駅(こもろえき)|実写版の撮影地と小諸城址・懐古園

小諸駅を訪ねる男性のイラスト

小諸駅も、2025年の実写映画を撮影した駅です。しなの鉄道線とJR小海線が接続し、駅の周りには城下町の街並みが広がっています。

出典:ながのフィルムコミッション / しなの鉄道・小諸駅案内 / 信州フィルムコミッションネットワーク

駅の近くに残る、小諸城の三之門(さんのもん)

小諸駅から小諸城址・懐古園までは徒歩約3分です。入口には重要文化財の三之門が残り、駅を訪ねたあとに城下町の風景を歩けます。冬に長野の撮影駅を巡る場合は、積雪や天候、列車の運行状況を確かめてから出かけましょう。

出典:小諸市・小諸城三之門 / 小諸市・懐古園の歴史

ここ!小諸市の中心部にある駅

三話の物語と、貴樹・明里・花苗の関係

「秒速5(びょうそくご)センチメートル」という題名のきっかけは、新海誠(しんかいまこと)のもとへ届いた観客のメールでした。桜の花びらが落ちる速さだと教わり、その送り主に題名へ使ってよいか尋ねたと語っています。幼なじみの篠原明里(しのはらあかり)が話した言葉を貴樹が覚えていることに、題名の意味を重ねました。

新海誠によるアニメーション映画は、遠野貴樹(とおのたかき)を軸にした三つの短編で構成されています。第一話「桜花抄(おうかしょう)」は、幼い頃に出会った貴樹と篠原明里の関係を描きました。第二話「コスモナウト」は、種子島(たねがしま)へ移った貴樹に思いを寄せる澄田花苗(すみだかなえ)が中心です。空と海が大きく開ける島で、すぐ近くにいる相手へ思いを伝えられない時間が流れます。

第三話「秒速5センチメートル」では、大人になった人々の時間が描かれました。新海監督はこの三話構成に、大人になるほど時間が圧縮される感覚を込めたと語っています。山崎まさよしの歌が流れる終盤に、日々と年月を短い映像で重ねました。第一話と第二話にはそれぞれ20分以上を使い、第三話を最も短くすることで、人物の成長に合わせて章の長さも変えています。

桜花抄

幼い二人と、離れてから再会するまでの時間です。桜と雪、鉄道が印象を残します。

コスモナウト

種子島の高校生活です。花苗から見た貴樹の姿と、夏の海が重なります。

秒速5センチメートル

成長した人々の日常です。過去を抱えながら続く時間を描きます。

出典:コミックス・ウェーブ・フィルム「秒速5センチメートル」

新海監督は、アニメの第三話を山崎まさよしの歌とともに終える構成に悩んだと公開対談で明かしています。登場人物のその後をすべて描いて閉じるよりも、映画を見終えた人が自分の生活へ戻って考える余白を残したかったためです。一方で、一本の映画を見終えた満足感も欠かせないと考えていました。

出典:制作会社公開対談・第三話と結末の構成

作品をもっと知る|貴樹・明里・花苗の関係

遠野貴樹(とおのたかき)

三話をつなぐ中心人物です。引っ越しや成長を経て、離れた相手への思いを抱えながら生きていきます。

篠原明里(しのはらあかり)

幼い頃に貴樹と出会った少女です。離れた場所で暮らす二人の関係が、第一話の軸になります。

澄田花苗(すみだかなえ)

種子島(たねがしま)で貴樹と同じ高校に通う少女です。第二話では、彼女の視点から貴樹と島の暮らしが描かれます。

出典:制作会社・作品紹介

実写版で成人した明里を演じる高畑充希(たかはたみつき)は、これまでアニメの明里を貴樹の目を通して見ていたのかもしれないと語っています。アニメ第二話「コスモナウト」の中心は、種子島で貴樹に思いを寄せる花苗です。中山海岸(なかやまかいがん)を訪ねる前には、波に向き合う花苗と、貴樹へ気持ちを伝えようとする場面を見返してみてください。

出典:実写映画公式・出演者コメント / 制作会社・花苗の視点をめぐる公開対談

出かける前に見返したい場面

第一話「桜花抄(おうかしょう)」は、小学校の卒業で離れた貴樹と明里が再会する日の物語です。貴樹は大雪の中、明里に会うため列車に乗ります。車窓の雪や駅で待つ時間、ようやく顔を合わせた二人の姿を通して、離れた相手へ向かう一日が描かれます。

中山海岸(なかやまかいがん)へ向かう前には、第二話「コスモナウト」のサーフィンとロケットの場面が見どころです。花苗は海で波に乗る練習をしながら、同じ高校に通う貴樹へ思いを寄せます。二人でロケットの打ち上げを見上げる場面では、花苗が見ている貴樹と、貴樹が見つめる遠くの世界が重なります。

花苗の近所にいる、たらいに入った犬も種子島(たねがしま)での取材から生まれた描写です。新海監督が取材先で見た犬は金だらいの中にいて、ときどき顔を上げて鳴いていました。その姿を「コスモナウト」に取り入れたといいます。海や坂道とともに、島で出会った一匹の犬も映画の風景に加わりました。

出典:制作会社・題名と種子島取材についての新海誠(しんかいまこと)の公開対談

実写版では、貴樹が東京でシステムエンジニアとして働く姿や、明里が書店で働く日常も描かれます。

アニメ公式サイトで三話のあらすじを読む

電車の描写には、監督自身の通学経験も

アニメで電車が繰り返し登場する背景には、新海監督自身の通学経験があります。高校時代は片道40分ほど電車に乗り、車内が勉強や食事、人との出会いの場になっていたと公開対談で話しています。踏切についても、列車が通るとこちら側と向こう側が分かれ、通り過ぎれば再びつながる場所として映像に意味を込めやすいと語りました。

出典:制作会社公開対談・電車を描く理由

実写版の人物と、撮影・演技・音楽の制作

2025年の実写版は、奥山由之(おくやまよしゆき)が監督を務め、松村北斗(まつむらほくと)が主人公の遠野貴樹(とおのたかき)を演じています。大人の篠原明里(しのはらあかり)役は高畑充希(たかはたみつき)、種子島(たねがしま)の高校生・澄田花苗(すみだかなえ)役は森七菜(もりなな)、高校時代の貴樹役は青木柚(あおきゆず)です。アニメの声と絵で親しまれてきた人物が、生身の俳優の表情や身振りを通して立ち上がります。

撮影は2024年から2025年にかけて四季をまたぎ、東京や種子島などで全編ロケを行いました。長野の3駅も、現実の場所を生かしたロケーションの一部です。

主題歌は米津玄師(よねづけんし)の「1991」です。題名の1991年は貴樹と明里が出会う年であり、米津自身の生年でもあります。米津は、映画のための書き下ろしに自分の半生を振り返る意味も重なったとコメントしています。劇中で流れる山崎まさよしの「One more time, One more chance」は、アニメでも使われた楽曲を本作向けにリマスターとアップミックスした音源です。

実写版の劇伴を担当した江﨑文武(えざきあやたけ)は、種子島へ足を運んで脚本からイメージアルバムを制作し、作曲と編曲、演奏を担いました。撮影後は奥山監督や編集者と映像を見ながら、場面に合うよう音楽を細かく調整しています。2025年9月には、松村と奥山監督が釜山国際映画祭に参加しました。

出典:実写映画公式・キャストと制作紹介 / 実写映画公式ニュース・映画祭参加の記録 / 東宝・公開初日舞台挨拶

実写版の準備は、奥山監督がアトリエとして使う祖父母の家でも進められました。撮影のおよそ5か月前にあたる2024年3月には、主演の松村北斗と初めて顔を合わせています。監督はキャストやスタッフそれぞれが持つ原風景を映画へ取り入れようとしました。

早くから話し合いたいという松村の希望もあり、二人は撮影前から遠野貴樹の人物像を掘り下げていきました。役の年代ごとの背景や専門分野の調査、監督の手紙などをまとめ、安全祈願の日までに110ページのテキストブックを用意しています。プロデューサーも、作品の色や雰囲気を共有するムードボードを冊子にまとめました。

奥山監督は、原作を学生時代に初めて見たときと30歳前後で見返したときでは受け止め方が変わったと語っています。見返した時期には自身の生活や仕事への焦りがあり、貴樹へ自分を重ねられると感じたことが実写化を引き受ける動機になりました。新海監督が原作を作った33〜34歳と、自分がメガホンを取る年齢が近いことも意識していたといいます。

配役では、俳優の存在感に加え、声の出し方や台詞の運びが現実の人のように感じられるかを重視しました。物語の中心になる役から小さな役まで、同じ基準で人選を重ねています。

出典:実写映画公式・制作ノート02〜04

アニメの画面を分析して作った132ページの資料

奥山監督は、原作アニメのカメラワークを一覧にして分類や統計をまとめた132ページの資料を作り、実写の画面づくりに臨みました。撮影は2024年8月に種子島(たねがしま)から始まり、秋、冬、春と季節をまたいで続けられています。

資料で分類したのは、カメラの動きやアングル、画面に写る範囲を示す画角、人物の配置です。実写の現場では、一つのカットを長く撮る長回しや少人数での撮影を取り入れ、偶然生まれる動きも映像へ生かしました。

子ども時代から青春期は手持ちカメラを使い、カメラ自体が動く撮り方にしました。一方、大人の貴樹を撮る場面では固定カメラを多く使い、一人で画面に収めるショットを中心に据えています。周囲の人と出会う場面では画角を広げるなど、年代や相手との関係に合わせて画面の動きと映る範囲を変えた演出です。

物語の組み立ても二作で異なります。アニメは、貴樹と明里の再会、花苗から見た貴樹、大人になった人々の時間を三つの章で切り取りました。実写版は貴樹の半生を主軸に据え、約63分のアニメの骨格を生かしながら独自の場面も加えて脚本を練り上げています。花苗の視点へ切り替わるアニメと、貴樹の人生を軸に進む実写版では、同じ人物を描きながらも構成が変わっています。

子どもたちと過ごした準備期間、花苗役のサーフィン

幼少期の貴樹役は上田悠斗(うえだはると)、明里役は白山乃愛(しろやまのあ)です。二人は約500人規模のオーディションから選ばれ、撮影の2か月前から5回以上のワークショップやリハーサルに参加しました。奥山監督は撮影前に何度も会い、会話やゲーム、スポーツを通して信頼関係を築いたといいます。細かな台詞の指示よりも、一緒に過ごして子どもたちが演じやすい空気を作る準備でした。

実写で花苗を演じる森七菜(もりなな)は、サーフィン未経験から2か月間練習して撮影に臨みました。公開初日の舞台挨拶では、波に乗れずに悔しくて涙が出た経験も振り返っています。高校時代の貴樹を演じた青木柚(あおきゆず)は、種子島(たねがしま)の丘で花苗と話す場面を印象的なシーンに挙げました。

出典:実写映画公式・脚本と撮影の制作記録 / 実写映画公式・2025年9月29日の子役紹介 / アニメ公式・三話のストーリー

実写版の18年を、年と人物の変化から読む

実写版の物語は、1991年春の出会いから始まります。東京の小学校で心を通わせた貴樹と明里は、卒業と引っ越しを境に離れ、手紙を交わす関係になります。中学一年の冬には吹雪の夜に栃木の岩舟で再会し、2009年3月26日にもう一度会う約束を交わしました。

2008年の貴樹は、東京のソフトウェア開発会社でシステムエンジニアとして働きながら、自分の一部が遠い時間に取り残されていると感じ始めます。一方の明里は新宿の紀伊國屋書店に勤めています。貴樹の職場の同僚・水野理紗(みずのりさ)を木竜麻生(きりゅうまい)が演じ、花苗の姉で種子島(たねがしま)の高校教師・輿水美鳥(こしみずみどり)を宮﨑(みやざき)あおいが演じました。

出典:実写映画公式・ストーリーと人物紹介

アニメから実写までの公開史と、小説・映像商品

  1. 2007年3月3日アニメーション映画が公開アニメ
  2. 2007年7月19日DVD通常版発売映像商品
  3. 2008年4月18日Blu-ray発売映像商品
  4. 2011年4月22日清家雪子(せいけゆきこ)による漫画第2巻発売、全2巻で完結漫画
  5. 2011年11月18日インターナショナル版Blu-ray発売映像商品
  6. 2016年2月25日新海誠(しんかいまこと)による「小説 秒速5(びょうそくご)センチメートル」が角川文庫に書籍
  7. 2024年3月実写版の奥山監督と松村北斗(まつむらほくと)が撮影前の顔合わせ実写制作
  8. 2024年8月種子島(たねがしま)で実写版の撮影開始撮影
  9. 2025年1月長野の豊野・牟礼・小諸などで実写版を撮影撮影
  10. 2025年9月22日脚本家・鈴木史子(すずきふみこ)による実写小説版が発売書籍
  11. 2025年10月10日奥山由之(おくやまよしゆき)監督の実写映画が公開実写

出典:CWF・アニメと映像商品の発売記録 / 講談社・漫画全2巻と完結巻の発売日 / KADOKAWA・角川文庫版の発売日

2007年のアニメは約63分の三話構成で公開され、2025年には奥山由之監督による実写映画が公開されました。

出典:アニメ公式作品紹介 / 実写映画公式

小説と漫画で、同じ風景を別の人物から見る

「秒速5(びょうそくご)センチメートル」は、映画だけでなく小説や漫画でも展開されてきました。新海誠(しんかいまこと)による小説、清家雪子(せいけゆきこ)による全2巻の漫画、加納新太(かのうあらた)による小説「One More Side」が出版されています。

公開対談で新海監督は、自ら小説を書いたことで、映画制作時には意識していなかった映像の意味に気付いたと語りました。その一例が二羽の鳥のカットです。映像の流れで選んだ景色を後から文章にすることで、登場人物の心情として捉え直せたといいます。

出典:コミックス・ウェーブ・フィルム・新海誠の公開対談

2025年の実写映画にも、小説版「秒速5センチメートル the novel」があります。著者は映画の脚本を担当した鈴木史子(すずきふみこ)です。2008年の東京で働く貴樹が人と深く関わらない日々を送る中、30歳を前に明里との約束を思い出して記憶の場所へ向かう物語です。

新海誠が書いたアニメの小説と、実写映画の脚本家が書いた小説版は、著者も基になった映画も異なります。読みたい本を選ぶ際は、著者名と書名を確かめて探してみてください。

出典:KADOKAWA・実写映画の小説版

DVD・Blu-rayと実写映画のグッズ

アニメ版はDVDやBlu-rayで見返せます。DVD通常版の発売日は2007年7月19日、Blu-rayは2008年4月18日、インターナショナル版Blu-rayは2011年11月18日です。実写版にも公式グッズがあり、取扱品と在庫は各販売先で確認できます。公開当時の商品が現在も購入できるとは限らないため、公式販売先の最新一覧を見てください。

研究所メモ|ビジネスの視点から:撮影地の所在地から周辺施設の利用へつなぐ

種子島(たねがしま)観光協会は、アニメゆかりの場所として中山海岸(なかやまかいがん)などを案内しています。一方、長野のフィルムコミッションが紹介するのは、2025年の実写映画を撮影した豊野・牟礼・小諸などの駅です。同じ作品名でも、旅行者が探す場所はアニメと実写で変わります。

地域の案内では、公開年とアニメ・実写の区分、正式な駅名や所在地をそろえて示す工夫が欠かせません。小諸駅(こもろえき)から徒歩約3分の懐古園のように、撮影駅を訪ねたあとに立ち寄れる周辺施設を添えると、現地の滞在へつながりやすくなります。

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出典

会期・営業時間・チケットは執筆時点の情報です。お出かけ前に各公式サイトで最新の情報を確認してください。

よくある質問

アニメと実写の聖地は同じですか?

重なる地域もありますが、同じとは限りません。中山海岸はアニメの舞台、長野の駅は2025年の実写映画の撮影地です。

種子島で具体的に訪ねられる場所は?

第二話「コスモナウト」で花苗がサーフィンを練習する、中山海岸があります。

長野の駅はアニメにも登場しますか?

豊野・牟礼・小諸は、2025年の実写映画を撮影した駅です。2025年1月に、長野県内で撮影が行われました。

豊野駅と牟礼駅はどの路線の駅ですか?

豊野駅はJR飯山線としなの鉄道北しなの線が接続し、牟礼駅は北しなの線にあります。牟礼駅の住所にも豊野という地名がありますが、長野市の豊野駅とは別の駅です。

作品を見る順番はありますか?

アニメは「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の三話構成です。この三話のアニメに続けて、2025年公開の実写版を見比べることもできます。

桜の季節に見返したい場面は?

第一話「桜花抄」の冒頭では、明里が桜の花びらの落ちる速さを話します。雪の日の再会とともに、桜が印象に残る章です。

公式グッズはどこで探せますか?

アニメはDVD・Blu-rayで鑑賞できます。実写版の公式グッズもあり、取扱品と在庫は販売先で確かめてください。