推し活聖地巡礼

「バスケットボール」​の​聖地巡礼|代々​木第二体育館、​TOYOTA ARENA TOKYO、​能代、​沖縄の​W杯会場へ​【推し活×聖地巡礼】

東京・渋谷の国立代々木(よよぎ)競技場には、貝殻のような屋根をした第二体育館があります。1964年の東京五輪でバスケットボールの会場になりました。大会後も大学日本一を決める選手権や日本リーグの試合が続いた「バスケの聖地」です。年末には、千駄ケ谷の東京体育館で高校日本一を決めるウインターカップが開かれます。

秋田県能代(のしろ)市は、全国制覇58回の能代工業高校を生んだ「バスケの街」です。駅のホームのゴール、入館無料のミュージアム、5月の能代カップの体育館が街の中にあります。さらに、2026年9月にBプレミアが開幕したTOYOTA ARENA TOKYOと、Bリーグファイナルの横浜アリーナを訪ねます。最後は、日本代表がパリ五輪の出場を決めた沖縄サントリーアリーナです。この10か所が並びます。

曲線の屋根の体育館の前でボールを持って話す三人の若者のイラスト

代々木(よよぎ)・千駄ケ谷・お台場・新横浜から、能代(のしろ)と沖縄まで。バスケの舞台10か所

東京の代々木と千駄ケ谷にあるのは、五輪と高校の全国大会の会場です。お台場と新横浜はBリーグの大一番が開かれたアリーナで、秋田の能代では駅から体育館まで街ぐるみでバスケを楽しめます。沖縄にあるのは、日本代表の試合会場になったアリーナの舞台裏を見学できるツアーです。会期・営業時間・チケットは執筆時点の情報です。お出かけ前に各公式サイトで最新の情報を確認してください。

10
バスケットボールの聖地の訪問先10か所東京都渋谷区・東京都江東区・神奈川県横浜市港北区・秋田県能代市・沖縄県沖縄市
名前・伝承ゆかり作品の舞台公式イベント地域ゆかりの場所

① 代々木第二体育館

丹下健三が設計した螺旋屋根の体育館。五輪の競技会場から大学選手権・日本リーグの舞台へと受け継がれました。

代々木第二体育館を詳しく

② 代々木第一体育館

2016年9月にアルバルク東京と琉球によるBリーグ初戦を開き、2025年3月には第100回天皇杯決勝の舞台になりました。

代々木第一体育館を詳しく

③ 東京体育館

1958年のアジア競技大会から続く競技会場。毎年12月下旬には高校日本一を決める冬の全国大会が開かれます。

東京体育館を詳しく

④ TOYOTA ARENA

2025年秋にお台場エリアで開業した新アリーナ。Bプレミア初戦の舞台となり、屋外には常設コートを備えます。

TOYOTA ARENAを詳しく

⑤ 横浜アリーナ

最大1万7,000人を収容する新横浜の楕円形アリーナ。2023年と2026年のチャンピオンシップ決勝が行われた会場です。

横浜アリーナを詳しく

⑥ 能代駅

構内のホームでシュート体験ができる五能線の駅。観光案内所には能代工業コーナーや記念スタンプがあります。

能代駅を詳しく

⑦ 能代バスケミュージアム

柳町(やなぎまち)の商店街にある入館無料の専門展示館。歴代の名将・選手の資料や創刊号からの専門誌がそろいます。

能代バスケミュージアムを詳しく

⑧ NODENアリーナ

毎年ゴールデンウィークに全国の強豪校が集う招待大会の舞台。館内には歴代大会のポスターや色紙が並びます。

NODENアリーナを詳しく

⑨ 能代科学技術高校

全国優勝58回の能代工業の歴史を受け継ぐ県立高校。2階の観覧席が一般の見学者に開放されています。

能代科学技術高校を詳しく

⑩ 沖縄アリーナ

琉球ゴールデンキングスの本拠地であり、2023年ワールドカップ日本会場。事前予約制の見学ツアーも開かれています。

沖縄アリーナを詳しく

1国立代々木(よよぎ)競技場 第二体育館|1964年東京五輪のバスケ会場と、コートを囲む円形の観客席

巻き貝のような屋根の体育館を夕暮れに見上げる二人の女性のイラスト

東京都渋谷区神南2-1-1の国立代々木競技場は、建築家・丹下健三の代表作です。1964年10月の東京五輪では、大きな第一体育館が競泳と飛び込みの会場になりました。小さな第二体育館ではバスケットボールの試合が行われています。第二体育館は1本の主柱からパイプを螺旋状に張り、トラスで屋根を支える構造です。外から見ると、貝殻やカタツムリの殻のような形をしています。

体育館の完成は、バスケットボールの競技が始まる39日前でした。練習した選手から桜材の床が滑るという声が出て、大会までに手直しされています。五輪には16か国が出場し、日本は4勝5敗で10位でした。バスケットボールは、大会の全競技の中で5番目に入場者が多い競技でした。

五輪の2か月後、1964年12月からは、大学日本一を決める全日本学生バスケットボール選手権が毎年ここで開かれてきました。1967年11月から2016年までは、バスケットボール日本リーグの会場にもなっています。暗幕で外の光を遮れることと、円形の観客席がコートを囲む一体感が、「バスケの聖地」と呼ばれる理由に挙げられます。

今の観客席は固定席が2,803席で、アリーナ席を加えると最大4,002席です。可動席をしまったアリーナは、直径41メートルの円形です。床にはバスケットボールのコートが1面描かれ、大会ではバスケットゴールと電光式の表示システムを利用できます。原宿門から石畳のプロムナードを約300メートル進むと、第一体育館の渋谷口の向かいに正面入口があり、大会や催しが開かれる日に館内へ入れます。

場所
東京都渋谷区神南2-1-1
競技との関係
1964年東京五輪のバスケットボール会場・全日本学生選手権や日本リーグの舞台
アクセス
原宿門から石畳のプロムナードを徒歩約300メートル
見学
大会や催しがある日に入館可能
所在地神南2-1-1、1964年東京五輪のバスケットボール会場

出典:日本スポーツ振興センター・国立代々木競技場の歴史 / 日本スポーツ振興センター・第二体育館 / 日本スポーツ振興センター・利用案内(2026年度) / さんたつ・1964年のバスケットボール会場

2国立代々木(よよぎ)競技場 第一体育館|全面LEDのコートで始まったBリーグと、天皇杯の決勝

大きな吊り屋根の体育館を背に広場を歩く女性と男性のイラスト

第二体育館と向かい合う第一体育館は、競技場の本館です。2本の主柱を2本のメインワイヤーロープで結び、そこから屋根を吊り下げています。観客席は最大1万2,934席あり、1964年の五輪では競泳の会場でした。2021年に開かれた東京五輪ではハンドボールが行われ、同じ年に2棟とも国の重要文化財に指定されています。

2016年9月22日、男子プロリーグのBリーグがこの体育館で開幕しました。それまで2つのリーグに分かれていた男子バスケットボールを、一つにまとめた新しいリーグです。開幕戦は、前年のNBL王者アルバルク東京と琉球ゴールデンキングスの対戦でした。この顔合わせは「雑草のキングス対エリートのアルバルク」とも呼ばれ、コートには世界初の全面LEDが使われています。観客は9,132人でした。

試合は開始20秒、アルバルク東京のパワーフォワード、トロイ・ギレンウォーターのシュートで動き出します。一時は16対4まで差が開きましたが、第2クオーターに琉球のスモールフォワード、喜多川のシュートで26対27と逆転しました。終盤に琉球が5点差まで迫ると、アルバルク東京の田中大貴が3点シュートを決めます。琉球は3点差まで追いましたが、80対75でアルバルク東京が逃げ切りました。翌日の第2戦もアルバルク東京が74対53で勝っています。

2025年3月15日には、第100回天皇杯のファイナルがここで開かれました。過去2大会の決勝で敗れていた琉球がアルバルク東京を60対49で破り、沖縄県勢として初めて天皇杯を手にしています。試合のない日でも、敷地のプロムナードから吊り屋根の外観を眺められます。

場所
東京都渋谷区神南2-1-1
競技との関係
2016年9月22日のBリーグ開幕戦・2025年3月15日の第100回天皇杯ファイナルの会場
客席数
最大1万2,934席
見学
試合のない日もプロムナードから吊り屋根の外観を見学可能
所在地神南2-1-1、2本の主柱から屋根を吊った本館

出典:日本スポーツ振興センター・第一体育館 / B.LEAGUE・B.LEAGUEの歴史 / デイリースポーツ・Bリーグ開幕戦 / 琉球ゴールデンキングス・Bプレミア開幕戦の決定と2016年の開幕戦 / 琉球ゴールデンキングス・アルバルク東京との10年

3東京体育館|年末のウインターカップと、1958年アジア大会のバスケ会場

金属の屋根の体育館の前でチームのタオルを持つ二人の女性のイラスト

東京都渋谷区千駄ケ谷1-17-1の東京体育館は、JR総武線の千駄ケ谷駅と都営大江戸線の国立競技場駅のすぐ前にあります。最初の体育館は1953年10月に着工し、1956年に完成しました。1958年の第3回アジア競技大会ではバスケットボールの会場になり、1964年の東京五輪では体操と水球が行われています。

今の建物は、1986年12月に全面改築を始め、1990年2月に竣工しました。メインアリーナの競技フロアは3,220平方メートルで、バスケットボールの公式コートを4面とれます。観客席は最大9,308席です。2013年10月には、全国障害者スポーツ大会のバスケットボールと車椅子バスケットボールの会場にもなりました。

年末の東京体育館に高校生が集まるのが、ウインターカップこと全国高等学校バスケットボール選手権大会です。日本バスケットボール協会が主催し、全国高等学校体育連盟が共催します。2025年の第78回大会では、男子は福岡大附大濠が東山との決勝を制して連覇し、女子は大阪薫英女学院が初優勝しました。会場の1階には、1996年から協賛するENEOSがシュートしながら次世代エネルギーを学べる体験ブースを出しています。

2026年の第79回大会は、12月23日(水)から29日(火)までの7日間です。会場は東京体育館と調布市の京王アリーナTOKYOで、都道府県の予選を勝ち抜いた男女各60チーム、計120チームが出場します。男子は夏のインターハイを制した福岡大附大濠が、夏冬連覇と全国大会3連覇に挑みます。女子はインターハイを制した京都精華学園や、前回王者の大阪薫英女学院が中心です。

場所
東京都渋谷区千駄ケ谷1-17-1
競技との関係
全国高等学校バスケットボール選手権大会・ウインターカップのメイン会場
最寄り駅
JR総武線千駄ケ谷駅・都営大江戸線国立競技場駅のすぐ前
2026年会期
第79回大会は2026年12月23日から29日まで開催
所在地千駄ケ谷1-17-1、JR千駄ケ谷駅のすぐ前

出典:東京体育館・歴史・沿革 / 東京体育館・メインアリーナ / 東京体育館・交通アクセス / 日本バスケットボール協会・ウインターカップ2025特設サイト(アーカイブ) / ENEOSホールディングス・ウインターカップ2025への協賛 / 月刊バスケットボールWEB・ウインターカップ2026特設ページ

4TOYOTA ARENA TOKYO|2026年9月22日、Bプレミアが開幕したお台場のアリーナ

新しいアリーナの前の広場を歩く女性二人と男性一人のイラスト

東京都江東区青海1-3-1のTOYOTA ARENA TOKYOは、2025年秋にお台場エリアで開業したアルバルク東京の本拠地です。2026-27シーズンからは、サンロッカーズ渋谷もホームアリーナとして使います。10月25日の対戦カードは名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦です。ゆりかもめの青海駅から歩いて4分、りんかい線の東京テレポート駅から5分の場所にあります。

2026年9月22日、Bリーグの新しい1部「Bプレミア」の開幕戦がここで開かれました。対戦カードは、10年前のBリーグ開幕戦と同じアルバルク東京と琉球です。琉球は前半の終了間際に松脇圭志が3点シュートを決め、51対50で折り返しました。しかし第3クオーターにミスが重なり、73対84で敗れています。翌23日の第2戦は琉球が85対74で勝ち、Bプレミアでの初勝利を挙げました。

メインアリーナは、360度どこからでもコートに正対して観戦できるように客席を並べています。1万席すべてにレザーシートを採用しました。リボンビジョンは、国内のアリーナで初めて上下2層に設けたものです。上層のビジョンは高さ2メートルあり、実寸の自動車も映し出せます。

試合のない日に立ち寄れる屋外の「adidas SPORTS PARK」には、アーティストのMHAKさんがデザインしたフルサイズのコートがあり、一般用とミニバス用のゴールが2基ずつ並んでいます。イベントで使わない日は誰でも無料で使えますが、ボールとシューズの貸し出しはありません。コートの一部には、不要になったシューズを再利用した素材が使われています。舞台裏を回るアリーナツアーも開かれており、2026年10月23日開催の「Sustainability編」は10月20日正午まで先着順で販売中です。

場所
東京都江東区青海1-3-1
競技との関係
アルバルク東京の本拠地・2026年9月22日のBプレミア開幕戦会場
最寄り駅
ゆりかもめ青海駅から徒歩4分・りんかい線東京テレポート駅から徒歩5分
屋外設備
イベントのない日に無料で使えるadidas SPORTS PARKのコートを併設
所在地青海1-3-1、アルバルク東京の本拠地

出典:TOYOTA ARENA TOKYO 公式サイト / TOYOTA ARENA TOKYO・施設情報 / TOYOTA ARENA TOKYO・設備 / TOYOTA ARENA TOKYO・パーク / TOYOTA ARENA TOKYO・アリーナツアー / TOYOTA ARENA TOKYO・アクセス / ニュースイッチ・2025年秋の開業 / 琉球新報・Bプレミア開幕戦 / 琉球ゴールデンキングス・Bプレミア開幕の2日間

5横浜アリーナ|琉球が初優勝し、長崎がB1最後の王者になったBリーグファイナル

ガラス張りの大きなアリーナの前で手を振って待ち合わせる二人の女性のイラスト

横浜市港北区新横浜3-10の横浜アリーナは、1989年の横浜市の市政100周年記念事業の一つとして建てられました。楕円形のアリーナは長さ114メートル、幅78メートルで、最大1万7,000人を収容します。新横浜駅から歩いて4〜5分で、来場者用の駐車場はありません。

2023年と2026年のBリーグファイナルは、このアリーナで開かれました。2023年5月27日の第1戦で、西地区1位の琉球は東地区1位の千葉ジェッツふなばしと対戦します。試合はファイナルで初めてのダブルオーバータイムにもつれ、96対93で琉球が先勝しました。翌28日の第2戦も88対73で勝ち、琉球はBリーグで初めての優勝を果たしています。千葉はこのシーズンに24連勝し、「史上最強」とまで呼ばれたチームでした。

2026年5月のファイナルは、Bプレミアが始まる前の最後のB1王者を決める戦いでした。5年連続でファイナルに進んだ琉球と、創設5年目でチャンピオンシップ初出場の長崎ヴェルカが対戦しています。琉球が第1戦を71対69で取りましたが、長崎が第2戦を66対60で返し、5月26日の第3戦を72対64で制しました。長崎はB3参入から5年、B1昇格から3年で、26クラブの頂点に立っています。

場所
神奈川県横浜市港北区新横浜3-10
競技との関係
2023年と2026年のBリーグファイナル会場
最寄り駅
新横浜駅から徒歩4〜5分
収容人数
最大1万7,000人・来場者用駐車場なし
所在地新横浜3-10、新横浜駅から徒歩約5分

出典:横浜アリーナ・沿革と建設概要 / 横浜アリーナ・交通アクセス / 琉球新報・2023年ファイナル第1戦 / SPREAD・琉球の初優勝 / B.MAGAZINE(livedoor NEWS配信)・B1CSファイナルの見どころ / web Sportiva・長崎と琉球のファイナル展望 / スポーツナビ・長崎ヴェルカのB1制覇

6JR能代(のしろ)駅|ホームのバスケットゴールと、シャチとボールのマンホール

駅のホームの屋根の下にあるバスケットゴールのそばを歩く女性のイラスト

秋田県能代市の玄関口はJR五能線の能代駅です。ホームにはバスケットボールのゴールが設置されています。見学は無料で、観光列車「リゾートしらかみ」の乗客はシュート体験もできます。隣の東能代駅のホームの壁画も、バスケットボールの絵柄です。

駅の中の能代観光協会では、土産や観光情報を手に入れられます。能代工業のコーナーと記念スタンプがあり、能代工業バスケ部の顔出しパネルも置かれています。営業時間は9時から17時で、年末年始は休みです。

能代駅前や柳町(やなぎまち)の「プラザ都」前などには、夏祭り「役七夕」のシャチとバスケットボールをデザインしたカラーマンホールがあります。マンホールカードの配布場所は、駅から歩いて10分ほどの能代バスケミュージアムです。秋田自動車道で秋田市から能代市へ向かう途中には、バスケットリングを描いたカントリーサインも見られます。

場所
秋田県能代市・JR五能線能代駅
競技との関係
ホームにバスケットゴールを設置・駅構内に能代工業コーナーと記念スタンプ
観光協会営業時間
9時から17時・年末年始休み
周辺の見どころ
駅前にシャチとバスケットボールのカラーマンホール・能代バスケミュージアムまで徒歩約10分
所在地JR五能線の駅、ホームにバスケットゴール

出典:能代市・バスケの街能代の風景(マップ) / 能代バスケミュージアム・利用案内・アクセス / 能代バスケミュージアム・マンホールカード

7能代(のしろ)バスケミュージアム|加藤廣志(かとうひろし)監督の愛用品と、1973年の創刊号からそろう「月刊バスケットボール」

青いひさしと丸い看板のある建物の前で立ち止まり見上げる女性のイラスト

能代市柳町(やなぎまち)5-20の能代バスケミュージアムは、能代市が運営するバスケットボール専門のミュージアムです。2012年5月に開館し、2020年6月に柳町の商店街にある今の場所へ移りました。バスケットボールの資料や書籍、グッズを集めて展示しています。入館は無料で、開館時間は9時30分から18時、休館日は年末年始です。

館内に決まった順路はなく、ジャンルごとのコーナーを好きな順に回れます。1960年から1990年まで能代工業を率いた加藤廣志監督のコーナーには、家族から寄贈されたアルバムや愛用のペンケースが並びます。能代工業のコーナーは、ユニフォームやトロフィーのほか過去の試合映像も流れる展示です。部員が実際に着た「能代工高」のユニフォームは、試着して記念撮影ができます。

同じコーナーには、OBで日本人初のNBA選手になった田臥勇太(たぶせゆうた)の展示や、現役部員の紹介もあります。秋田県内のチームのコーナーでは、Bリーグの秋田ノーザンハピネッツや、Wリーグのアランマーレ秋田、何度も日本一に輝いた社会人バスケの強豪・JR東日本秋田ペッカーズを取り上げました。NBAのコーナーには、渡邊雄太がジョージ・ワシントン大学時代に着たサイン入りのユニフォームを展示しています。

雑誌・書籍・コミックのコーナーは、バスケットボールの本を自由に読める書架です。1973年の創刊号から最新号までそろう「月刊バスケットボール」や、井上雄彦のコミック・画集など「SLAM DUNK」関連の本も豊富で、各種大会のプログラムも置かれています。

年間の来館者は、市が計画を作った時点で4,057人でした。2022年冬に映画「THE FIRST SLAM DUNK」が公開されると、県外や海外からの来館者が増え、2023年度は2024年2月末の時点で15,547人と過去最多になりました。映画に登場する秋田県代表の山王工業高校は、能代工業がモデルと言われています。街に点在するバスケの風景は、市が公開する地図「バスケの街能代の風景」に載っており、1996年度から3年続けて高校三冠を取った田臥勇太・若月・菊地の3人を描いた特大の応援看板も残っています。

入口正面のコーナーは企画展のスペースです。2026年は7月12日から8月30日まで、能代科学技術高校のインターハイ応援展を開きました。9月17日から27日までは修繕工事で休館し、イオンタウン能代で出張展示を開きました。10月10日からは、能代市と山本郡の秋季ミニバスケットボール大会に出るチームを取り上げる「U12展」が開かれています。駐車場は、歩いて2分の能代市役所の駐車場などを使えます。

場所
秋田県能代市柳町5-20
競技との関係
加藤廣志監督の愛用品や能代工業のユニフォーム・月刊バスケットボール創刊号からの蔵書を展示
開館時間・休館日
9時30分から18時・年末年始休館
料金・駐車場
入館無料・徒歩2分の能代市役所駐車場などを利用可能
所在地柳町5-20、入館無料のバスケ専門ミュージアム

出典:能代バスケミュージアム 公式サイト / 能代バスケミュージアム・ミュージアムを楽しむ / 能代バスケミュージアム・利用案内・アクセス / 能代バスケミュージアム・能代工業高校バスケットボール部の軌跡 / 能代バスケミュージアム・映画「THE FIRST SLAM DUNK」トークイベントのお知らせ / 能代市・第9回バスケの街づくり推進委員会(来館者数) / 能代市・出張バスケミュージアム / 能代市・バスケの街能代の風景

8NODENアリーナ(能代(のしろ)市総合体育館)|5月の能代カップと、井上雄彦のサイン

大きな体育館の前を話しながら歩く男女二人のイラスト

能代市大町9-53のNODENアリーナは、1993年10月に建てられた能代市総合体育館です。38メートル×49メートルの体育場にはバスケットボールのコートを2面とれ、軽運動場にもバスケットゴールがあります。館内には歴代の能代カップのポスターや能代工業OBのサイン、さらに「SLAM DUNK」の作者・井上雄彦のサインも飾られています。

能代カップは、毎年5月3日から5日に能代市バスケットボール協会などが開く高校の招待大会です。全国の強豪校を招き、地元の能代科学技術高校を含む男子6チームのリーグ戦で優勝を争います。インターハイ、国体、ウインターカップに次ぐ「第4の全国大会」とも呼ばれています。

2026年の第39回大会には、福岡第一・東山・桜丘・開志国際・駒澤大学付属苫小牧の5校が招かれました。初めて参加した福岡第一は、河村勇輝(かわむらゆうき)の出身校です。福岡第一の井手口孝監督は「バスケットボールと言えば、能代ですから」と話しています。能代科学技術は5戦全敗でしたが、駒大苫小牧に78対79、福岡第一に79対85と競り合った試合もありました。

入場料は高校生・一般が1日1,500円、小・中学生が1日1,000円で、当日券だけの販売でした。1階席は土足厳禁のため、内履きが必要です。女子の部には、東海大学山形・八戸学院光星・能代・能代松陽の4校が出場しています。8月9日から11日には、大学チームが集まる「サマーリーグin能代」が、NODENアリーナと能代山本スポーツリゾートセンター「アリナス」で開かれ、観戦は無料でした。

場所
秋田県能代市大町9-53
競技との関係
毎年5月3日から5日に開かれる能代カップの会場・井上雄彦のサインや歴代ポスターを展示
設備
38メートル×49メートルの体育場にコート2面・1階席は内履きが必要
所在地大町9-53、能代カップの会場

出典:能代市・能代カップ高校選抜バスケットボール大会 / 能代市・第39回能代カップ(日程) / 能代市・令和8年度 能代科学技術高校情報 / 能代市スポーツ協会・NODENアリーナ / 能代市・バスケの街能代の風景 / 秋田魁新報・北斗星(7月26日付) / 能代バスケミュージアム・サマーリーグin能代のお知らせ

9能代(のしろ)科学技術高校 体育館|「栄光の像」と、旧能代工業の練習を観覧席から見学

能代科学技術高校の校舎前に立つ「栄光の像」と、入口へ歩く二人の女性のイラスト

能代工業高校は、2021年4月に能代西高校と統合し、秋田県立能代科学技術高校になりました。能代市盤若町3-1の校門をくぐると、全国優勝30回を記念して建てられた「栄光の像」が出迎えます。像のモデルは、OBの三浦祐司さんです。

通常の練習と、学校の体育館で行われる練習試合は見学できます。練習時間は平日が16時から18時30分、土日が9時から11時30分と14時から16時30分です。体育館の入口で学校のスリッパに履き替え、2階の観覧席から見学します。練習の写真や映像の撮影は禁止で、大会前など見学できない日もあります。授業時間帯の見学は不可で、見学についての電話での問い合わせも控える決まりです。

能代科学技術高校の公式ページによると、2025年度の指導者は小松元監督・長谷川聡コーチ・遠田貴大コーチらです。長谷川さんは、1980年に能代工業が三冠を果たしたときの出場選手の一人でした。能代工業は、平面バスケットボールと、オールコートのゾーンプレスからの速攻を武器にしてきました。

2026年度は、6月の秋田県高校総体で2年連続60回目の優勝を果たし、東北大会で3位に入りました。インターハイは初戦で高岡第一に93対77で勝ち、2回戦で中部大学第一に敗れています。8月の第1回全国公立高校大会では決勝に進み、岡山工業に敗れて準優勝でした。ウインターカップ2026の秋田県代表は、10月25日に横手市増田体育館で開かれる県決勝で決まります。

場所
秋田県能代市盤若町3-1
競技との関係
旧能代工業高校の伝統を継ぐ統合校・校門に全国優勝30回記念の栄光の像
練習見学
平日16時〜18時30分、土日9時〜11時30分と14時〜16時30分に体育館2階観覧席から無料で見学可能
注意事項
写真や映像の撮影は禁止・電話での問い合わせは不可
所在地盤若町3-1、旧能代工業の伝統を継ぐ高校

出典:能代バスケミュージアム・能代科学技術高校バスケットボール部の見学 / 能代科学技術高校・バスケットボール部 / 能代市・バスケの街能代の風景 / 能代バスケミュージアム・能代工業高校バスケットボール部の軌跡 / 能代市・令和8年度 能代科学技術高校情報 / 月刊バスケットボールWEB・ウインターカップ2026の県予選日程

10沖縄サントリーアリーナ|日本代表が48年ぶりに自力で五輪出場を決めたW杯の会場

南国の木が並ぶ大きなアリーナへ向かう三人の若者のイラスト

沖縄県沖縄市山内1-16-1の沖縄サントリーアリーナ(沖縄アリーナ)は、琉球ゴールデンキングスの本拠地です。沖縄市が「未来を創り、地域を活性化するアリーナ」を掲げて整備し、2021年2月26日に竣工しました。3月28日の落成式を経て、4月11日にキングスの「アワ・ファーストゲームス」が最初の催しになっています。

当初は4月10日と11日に、初のホームゲームとして三河戦を予定していました。ところが相手の選手に新型コロナウイルスの陽性者が出て、中止になります。代わりの催しでは約3,500人を前に、地域のミニバスチームの試合や、選手による3点シュート対決と紅白戦が行われました。3点シュート対決はガードの岸本隆一(きしもとりゅういち)が制し、紅白戦は48対48の引き分けでした。

客席はすり鉢状に積み上がり、バスケットボールの試合で約8,500人、センターステージのコンサートで約1万人が入ります。天井から吊られた510インチの「メガビジョン」は、最も大きな面の長辺が11メートルという大きさです。60台の4Kカメラで決定的な瞬間を様々な角度から再生する「4Dリプレイ」も常設しています。

2023年5月21日のBリーグチャンピオンシップ準決勝第2戦では、8,619人の観客の前でキングスが横浜ビー・コルセアーズを破り、ファイナル進出を決めました。第4クオーターには、岸本の3点シュートが流れを引き寄せています。その夏、アリーナはFIBAバスケットボールワールドカップ2023の日本会場になりました。9月2日のカーボベルデ戦に勝った日本代表は、アジア最上位としてパリ五輪の出場権を手にしています。

来場者は2023年12月29日に100万人に達し、そのうち約57万人がキングスのホームゲームの観客でした。2025年11月9日には累計200万人を超えています。催しのない日には、沖縄市観光物産振興協会と連携したアリーナツアーが月2〜4日開かれます。時間は10時と13時の1日2回で、事前予約制です。5〜9人向けの基本プランは、一般が2,500円、3歳から高校生までのこどもが1,250円で、車なら沖縄自動車道の沖縄南インターチェンジから約1分で着きます。

場所
沖縄県沖縄市山内1-16-1
競技との関係
琉球ゴールデンキングスの本拠地・FIBAワールドカップ2023の日本会場
アクセス
沖縄自動車道の沖縄南インターチェンジから車で約1分
見学ツアー
催しのない日に月2〜4日、10時と13時の1日2回開催・事前予約制
所在地山内1-16-1、琉球ゴールデンキングスの本拠地

出典:沖縄サントリーアリーナ・施設沿革 / 沖縄サントリーアリーナ・客席案内 / 沖縄サントリーアリーナ・ビジョン&ライティング / 沖縄サントリーアリーナ・アリーナツアー / 沖縄サントリーアリーナ・アクセス / 琉球新報・沖縄アリーナ落成 / 琉球新報・アワ・ファーストゲームス / 琉球新報・チャンピオンシップ準決勝 / 沖縄アリーナ・来場者100万人 / 沖縄アリーナ・2026年 新年のご挨拶

バスケットボールの聖地をもっと知る|能代(のしろ)工業の全国制覇と、日本代表・Bリーグの名勝負

10か所をつなぐのは、高校・Bリーグ・日本代表の3つの舞台です。能代工業を築いた監督と選手、沖縄で五輪の出場権をつかんだ代表選手、10年にわたって大一番を戦ってきた2つのクラブの歩みが重なります。

聖地にゆかりのある監督と選手

加藤廣志(かとうひろし)

1960年に就任し、1990年に退任するまで能代(のしろ)工業を率いた監督です。在任中に全国優勝33回を果たし、「平面バスケットボール」とオールコートのゾーンプレスからの速攻を武器にしました。能代バスケミュージアムに専用のコーナーがあります。

田臥勇太(たぶせゆうた)

能代工業のガードとして、1996年から1998年までインターハイ・国体・ウインターカップを3年続けて制しました。2004年11月にフェニックス・サンズと契約し、日本人で初めてNBAの登録選手になっています。

岸本隆一(きしもとりゅういち)

琉球ゴールデンキングスのガードです。2016年のBリーグ開幕戦に出場し、沖縄アリーナの最初の催しでは3点シュート対決を制しました。2023年のチャンピオンシップ準決勝でも3点シュートを決めています。

富永啓生(とみながけいせい)

2023年のワールドカップの日本代表のシューターです。沖縄アリーナのカーボベルデ戦では、3点シュート6本を含む22点を挙げました。

ジョシュ・ホーキンソン

カーボベルデ戦で29点と7リバウンドを記録した日本代表のビッグマンです。最後の6点を一人で挙げ、勝利を決めました。

河村勇輝(かわむらゆうき)

カーボベルデ戦で14点を挙げた日本代表のガードです。第2クオーターの3点シュートで逆転を呼び込みました。出身校の福岡第一は、2026年の能代カップに初めて参加しています。

トム・ホーバス

2023年のワールドカップで日本代表を率いたヘッドコーチです。2019年大会で5戦全敗だった日本を、ワールドカップで初めての勝ち越しに導きました。

出典:能代バスケミュージアム・能代工業高校バスケットボール部の軌跡 / 能代バスケミュージアム・ミュージアムを楽しむ / 能代科学技術高校・バスケットボール部 / 能代市・がんばれ、田臥勇太! / デイリースポーツ・Bリーグ開幕戦 / FIBA・日本対カーボベルデ戦のゲームレポート / 琉球新報・日本代表がパリ五輪出場決定

1967年の埼玉国体から2007年の秋田わか杉国体まで、能代(のしろ)工業の58回の全国制覇

1933年に創部した能代工業バスケ部が、初めて全国を制したのは1967年度の埼玉国体です。1970年度には和歌山インターハイで初優勝し、1974年度には、のちのウインターカップにあたる第4回全国高校選抜で初めて優勝しています。1975年度にはインターハイ・国体・選抜をすべて制し、全国で初めての三冠王になりました。

三冠王は通算9度にのぼります。田臥勇太(たぶせゆうた)がいた1996年度から1998年度は3年続けての三冠で、高校9冠と呼ばれました。インターハイは1979年度から1985年度まで7連覇しています。58回目の全国制覇は、地元秋田で開かれた2007年度の秋田わか杉国体でした。内訳はインターハイ22回、国体16回、ウインターカップ20回です。

能代工業の名で臨んだ最後の全国大会は、2020年のウインターカップでした。その年はインターハイと国体が中止になり、冬の大会が最後の舞台になります。就任3年目の小野秀二ヘッドコーチのもと、チームは全国優勝を狙える力を取り戻していました。歴代のエースガードが付け、田臥も背負った8番は、小柄なガードの大石隼が受け継いでいます。初戦では九州の強豪に第3クオーター終了時点で12点をリードしましたが、残り2分で逆転され、敗れました。部訓は「必勝不敗」です。

出典:能代市・能代工業高校バスケットボール部 栄光の軌跡 / 能代科学技術高校・バスケットボール部 / 能代バスケミュージアム・能代工業高校バスケットボール部の軌跡 / テレ東スポーツ・能代工業の名が消える日

2023年9月2日、沖縄アリーナで日本代表がパリ五輪の出場権をつかんだカーボベルデ戦

FIBAバスケットボールワールドカップ2023は、日本・フィリピン・インドネシアの3か国共催でした。日本の会場は沖縄アリーナで、9月2日のカーボベルデ戦は順位決定リーグの最終戦です。この試合の前まで、日本の成績は2勝2敗でした。

日本は第1クオーターに最大8点のリードを許します。第2クオーターの序盤、ホーキンソンと河村の3点シュートで逆転しました。富永は前半だけでシュート6本をすべて決め、16点を挙げています。日本は一時20点差まで広げ、73対55で第4クオーターに入りました。

そこからカーボベルデが13点を連続で奪い、残り1分12秒には74対71まで迫ります。残り49.9秒、ホーキンソンがファウルを受けながらシュートを決め、6点差に戻しました。さらに残り20秒を切ってコーナーから3点シュートを沈め、80対71で試合を終えています。チームは3勝2敗で、ワールドカップで初めて勝ち越しました。

開催国としての出場を除き、日本が自力で五輪の出場を決めたのは1976年のモントリオール大会以来48年ぶりでした。アリーナは7,374人で満員になり、那覇市の奥武山公園のファンゾーンや沖縄市・北谷町のパブリックビューイングにも多くの人が集まっています。試合後、ホーバスヘッドコーチは、自分たちの力を世界に示せたと振り返りました。

出典:FIBA・日本対カーボベルデ戦のゲームレポート / 琉球新報・日本代表がパリ五輪出場決定 / 沖縄アリーナ・来場者100万人のご報告

2016年から2026年まで、開幕戦で向き合った琉球とアルバルク東京の10年

2016年の開幕戦で2連敗した東京の地で、琉球がアルバルク東京に2連勝したのは2018年11月です。第2戦は残り3分を切って同点にされましたが、岸本が3点シュートを続けて決め、75対69で勝ちました。そのシーズンのチャンピオンシップ準決勝では、ホームの沖縄市体育館で第3戦までもつれた末に敗れています。アルバルク東京はファイナルも制し、Bリーグ2連覇を果たしました。

2021-22シーズンの開幕節は、新しい沖縄アリーナでの対戦です。琉球は2試合とも第4クオーターの途中までリードを許しながら逆転し、2連勝しました。2023-24シーズンのチャンピオンシップ準々決勝では、第1戦をダブルオーバータイムの末に81対80、第3戦を58対57と、1点差の勝負を2度制しています。

2025年3月の天皇杯の初優勝に続き、2026年3月22日にもマカオで開かれた「EASL FINALS MACAU 2026」の3位決定戦で対戦しました。残り7秒で琉球の佐土原遼が逆転のシュートを決め、77対76で琉球が勝っています。そして2026年9月、両チームは同じカードでBプレミアの開幕を迎え、1勝1敗で新しいリーグの最初の節を終えました。

出典:琉球ゴールデンキングス・10年の時を経て、再び新たな時代の幕開けへ / 琉球ゴールデンキングス・Bプレミア開幕の2日間

会場と街づくりの背景|丹下健三の吊り屋根、「観るための」アリーナ、能代(のしろ)市の推進計画

代々木(よよぎ)の建築を手がけた丹下健三の設計、沖縄とお台場のアリーナの考え方、能代市の街ぐるみの計画を順にたどります。

1963年から1年7か月で完成した丹下健三の吊り屋根と、館内の芸術作品

国立代々木(よよぎ)競技場の工事は1963年2月1日に始まり、1964年8月31日に終わりました。日本スポーツ振興センターは、世界初のセミリジッド吊り屋根構造と紹介しています。反り返る屋根や格子、巴形の配置に加え、越屋根とメインケーブルがこの建物の外観を形づくっています。

2021年5月21日、文化審議会は2棟を重要文化財に指定するよう答申しました。文化庁は、吊り構造で屋根と観客席を支え、中央が伸び上がる内部空間を生み出した点を評価しています。意匠と技術の両面で優れた、戦後建築を代表する作品の一つという位置づけです。8月2日の官報告示で指定が決まり、重要文化財の中で最も新しい完成年の建築になりました。2018年1月から2019年9月には耐震改修が行われ、2019年11月に営業を再開しました。

競技場の中には、1964年の東京五輪を記念して作られた芸術作品が数多く残っています。岡本太郎の作品のほか、フランスの芸術文化勲章コマンドールを受けた水井康雄の作品や、屋外オブジェで知られる志水晴児の作品が並び、丹下の依頼で篠田桃紅が手がけた作品も見られます。

出典:日本スポーツ振興センター・国立代々木競技場の歴史と芸術作品 / 文化庁・重要文化財の指定についての答申 / 日本スポーツ振興センター・重要文化財に指定 / タイムアウト東京・代々木競技場が重要文化財に

沖縄とお台場のアリーナが選んだ、観客の見やすさを優先する設計

沖縄アリーナは、競技者の使いやすさを主眼にした体育館が多い国内で、「観るための施設」を目指して造られました。整備には防衛省の再編推進事業補助金や、内閣府の沖縄振興特定事業推進費補助金などが使われています。照明には海外のアリーナでも常設されるムスコ社の技術を採用し、30台以上のムービングライトを備えました。スポーツの試合では、最後列からも選手の細かな動きを追えるように照らします。

TOYOTA ARENA TOKYOは、国際的な環境性能の認証「LEED GOLD」を国内のアリーナで初めて取得しました。アルバルク東京のホームゲームで来場者から古着やタオルを集め、植物を育てる土の改良材に作り変える取り組みも予定しています。イベントのない日は、キッチンカーなどが並ぶ「JOINT PARK」を一般に開放しています。

出典:琉球新報・沖縄アリーナ落成 / 沖縄サントリーアリーナ・施設沿革 / 沖縄サントリーアリーナ・ビジョン&ライティング / TOYOTA ARENA TOKYO・アリーナツアー / TOYOTA ARENA TOKYO・パーク

1989年度から続く能代(のしろ)市の「バスケの街づくり」と、2027年度までの推進計画

能代市がバスケの街づくりを始めたのは、能代工業の全国優勝が30回を超えた1989年度です。2003年度には「新バスケの街のしろ推進計画」を始めました。2012年度からの「能代市バスケの街づくり推進計画」では、能代バスケミュージアムを開いています。

今の「第2次能代市バスケの街づくり推進計画」は、2023年度から2027年度までの5年間の計画です。「バスケでみんなが元気になれる街」を将来像に掲げています。市内の集客施設でのミュージアムの出張展示や、所蔵する映像と資料のデジタル化を進める方針です。公園のバスケットリングの設置・維持・更新や、能代カップの観戦者をミュージアムへ案内し、中心市街地を巡ってもらう取り組みも計画に入っています。

地元のチームを支える取り組みとして、能代市とJAは親元を離れて下宿する部員などに玄米を届けてきました。全国大会に出るときは、市がパブリックビューイングを開いて応援します。点検する数値の一つであるミュージアムの年間入館者数は、計画作成時点の4,057人から6,000人へ増やす目標でした。映画公開後の2023年度は2024年2月末時点で15,547人となり、目標を大きく上回っています。能代カップの観客数は、2019年の6,286人から7,000人にする目標です。

出典:能代市・第2次能代市バスケの街づくり推進計画 / 能代市・第9回バスケの街づくり推進委員会(来館者数) / 能代バスケミュージアム・パブリックビューイングのお知らせ

1933年の能代(のしろ)工業バスケ部の創部から、2026年のウインターカップまでの歩み

1933年の能代工業バスケットボール部創部と1964年東京五輪から、Bリーグの開幕、2023年沖縄ワールドカップ、2026年の新シーズンとウインターカップまでを時系列で整理しました。

  1. 1933年能代工業高校バスケ部が創部高校
  2. 1956年8月東京体育館が完成(10月開館)会場
  3. 1958年5月第3回アジア競技大会、東京体育館でバスケットボール国際大会
  4. 1964年8月31日国立代々木(よよぎ)競技場の工事が完了会場
  5. 1964年10月東京五輪、第二体育館でバスケットボール五輪
  6. 1964年12月第二体育館で全日本学生選手権が始まる大学
  7. 1967年度能代工業が埼玉国体で初の全国制覇高校
  8. 1971年度第1回の高校選抜大会(のちのウインターカップ)が東京で開催高校
  9. 1975年度能代工業が全国で初めての三冠王高校
  10. 1989年度能代市がバスケの街づくりを始める街
  11. 1990年2月東京体育館の改築が竣工会場
  12. 1993年10月能代市総合体育館(現・NODENアリーナ)が完成会場
  13. 1998年度能代工業が田臥勇太(たぶせゆうた)らと3年連続の三冠、高校9冠高校
  14. 2007年度秋田わか杉国体で能代工業が58回目の全国制覇高校
  15. 2012年5月能代バスケミュージアムが開館街
  16. 2016年9月22日代々木第一体育館でBリーグ開幕プロ
  17. 2021年4月能代工業が能代西と統合し、能代科学技術高校に高校
  18. 2021年4月11日沖縄アリーナで最初の催し「アワ・ファーストゲームス」会場
  19. 2021年8月2日代々木競技場が国の重要文化財に会場
  20. 2023年5月28日横浜アリーナで琉球がBリーグ初優勝プロ
  21. 2023年9月2日沖縄アリーナで日本代表がパリ五輪の出場権を獲得代表
  22. 2025年3月15日代々木第一体育館で琉球が天皇杯初優勝プロ
  23. 2026年5月26日横浜アリーナで長崎ヴェルカがB1最後の王者にプロ
  24. 2026年9月22日TOYOTA ARENA TOKYOでBプレミア開幕プロ
  25. 2026年10月25日ウインターカップ2026の秋田県決勝(予定)高校
  26. 2026年12月23〜29日第79回ウインターカップ(東京体育館ほか、予定)高校

出典:東京体育館・歴史・沿革 / 日本スポーツ振興センター・国立代々木競技場の歴史 / 日本バスケットボール協会・ウインターカップ過去の大会結果(アーカイブ) / 能代市・能代工業高校バスケットボール部 栄光の軌跡 / 能代市・第2次バスケの街づくり推進計画 / 能代市スポーツ協会・NODENアリーナ / 日本スポーツ振興センター・重要文化財に指定 / タイムアウト東京・代々木競技場が重要文化財に / 琉球ゴールデンキングス・アルバルク東京との10年 / スポーツナビ・長崎ヴェルカのB1制覇 / 月刊バスケットボールWEB・ウインターカップ2026

研究所メモ|ビジネスの視点から:能代(のしろ)カップの観客を、ミュージアムと商店街へ誘う

能代市は、5月の3日間に全国の強豪校が集まる能代カップの観客を、柳町(やなぎまち)の商店街にある入館無料のミュージアムへ案内しています。市が公開する地図は、駅のホームのゴール、シャチとボールのマンホール、田臥勇太(たぶせゆうた)ら3人の応援看板を一枚につなぎ、観客を街なかへ送り出す案内図になっています。

年に数日の大会を、無料で入れる常設の展示施設と街なかの看板・マンホールに結び付けているのが能代市の特徴です。試合のない季節にも訪ねる場所があり、市は入館者数や大会の観客数を推進計画の指標に置いて毎年点検を続けています。

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出典

よくある質問

なぜ代々木第二体育館が「バスケの聖地」と呼ばれるのですか?

1964年東京五輪のバスケットボール会場だったためです。大会後も、全日本学生選手権が1964年12月から、日本リーグが1967年から2016年まで開かれてきました。暗幕で外の光を遮れることや、円形の観客席がコートを囲む一体感も理由に挙げられます。

ウインターカップ2026はいつ、どこで開かれますか?

第79回大会は2026年12月23日(水)から29日(火)まで、東京体育館と調布市の京王アリーナTOKYOで開かれます。男女各60チーム、計120チームが出場します。

能代バスケミュージアムの入館料と開館時間は?

入館は無料で、開館時間は9時30分から18時です。休館日は年末年始です。駐車場は能代市役所の駐車場などを使えます。

能代科学技術高校の練習は見学できますか?

通常練習と学校の体育館での練習試合は、体育館2階の観覧席から無料で見学できます。練習時間は平日16時から18時30分、土日9時から11時30分と14時から16時30分です。写真や映像の撮影は禁止で、大会前など見学できない日もあります。電話での問い合わせは控え、活動予定は学校のホームページで確かめます。

能代カップはいつ開かれ、観戦料はいくらですか?

毎年5月3日から5日に、NODENアリーナ(能代市総合体育館)で開かれます。2026年の第39回大会の入場料は、高校生・一般が1日1,500円、小・中学生が1日1,000円で、当日券のみの販売でした。1階席には内履きが必要です。

「SLAM DUNK」の山王工業のモデルはどこですか?

映画「THE FIRST SLAM DUNK」に登場する秋田県代表の山王工業高校は、能代工業高校がモデルと言われています。能代工業は、今の能代科学技術高校です。映画の公開後、能代バスケミュージアムの来館者は大きく増えました。

沖縄サントリーアリーナは試合のない日に中を見られますか?

催しのない日に、事前予約制のアリーナツアーが月2〜4日開かれます。時間は10時と13時の1日2回です。5〜9人向けの基本プランは、一般が2,500円、3歳から高校生までのこどもが1,250円です。

TOYOTA ARENA TOKYOでは、試合のない日に何ができますか?

屋外の「adidas SPORTS PARK」には、フルサイズのバスケットコートがあります。イベントで使わない日は、誰でも無料で使えます。ボールとシューズの貸し出しはありません。舞台裏を回る有料のアリーナツアーも開かれています。